韓国宇豆峯神社(からくにうずみねしんじゃ)は、霧島市国分上井に鎮座する神社です。
延期式神名帳に名を連ねる、大隅5社のうちの1社となります。
ご祭神・ご利益
五十猛命(いそたけるのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)のご子息となります。
全国の山々に八十種の木種をまき、山林を木々で青々となしたと伝わります。
林業の神さまです。
木材は、建築、船舶、葬具とさまざまな製品の材料となります。
また国外交流も重視し、海外と往来したため、航海の神とされています。
式内社
延喜式神名帳に名を連ねる式内社となります。
延喜式神名帳というのは、927年に発行された全国の神社リストのことです。
大隅国には5社の式内社があります。
この時にはすでに令制国内で名の知られる、格式高い神社であったことを意味します。
歴史
韓国宇豆峯神社は、571年、豊前国(現在の大分県) で創建しています。
714 年ごろに宇豆峯山の山頂へ遷座されます。
宇豆峯山というのは、現在の社地の西 122mのピーク・矢岳と推定されています。
1504年に現在地へ遷座されます。
社地周辺は、大隅隼人の反乱時代に、隼人の要衝であったといういい伝えがあります。
隼人の抗戦以後、平定統治のため豊前国から大隅国へ200戸5000 人の民を移住させたといわれます。
韓国宇豆峯神社の由緒記によると、豊前国から大隅国へ遷座されたとあります。
こうしたことから、豊前国と関係のある神社と考えられています。
韓国との名称については、移住してきた人たちが、朝鮮の新羅系の人たちであったからという説があります。
また、ご祭神が海外との連絡を重視し、航海の神ともいわれたていたことからつけられたという説があります。
こうした経緯から、朝廷の信頼が厚かったといいます。
島津氏も藩費で社殿を修造してきました。
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