笠取峠というのは、鹿児島県霧島市にある峠です。
旧牧園町役場から、 JR九州肥薩線霧島温泉駅へ向かう鹿児島県道50号線の峠となります。
鹿児島県道50号線
鹿児島県道50号牧園薩摩線は、霧島市牧園町を起点にさつま町永野へ向かう主要地方道です。
霧島連山の南西麓に沿うため、坂道と曲がり道が連続します。
生活道路であるとともに霧島の観光道路でもあるため、2車線に改良されていてストレスはありません。
笠取峠には霧島市役所牧園支所から、わずか1kmで到着します。
笠取峠の標柱
車で走っていると、少し丘になっている感じはします。
しかし、標識や駐車場などもなく、峠らしくない峠です。
脇道に停車してみると、標柱が何本か建てられています。
しかし、車で走行中に認識できるほど大きなものではありません。
西南戦争の古戦場
笠取峠では西南戦争の際、激しい戦闘が繰り広げられています。
1877年(明治10年)8月30日、 鹿児島へ帰還する直前の薩軍と官軍が対峙しました。
ただし、戦死者の数は諸説あり、詳しくわかっていません。
100人から300人というのが有力説です。
西南戦争では、逃げ場のない一本道となる峠が、たびたび激戦地となっています。
心霊スポット
実はこの笠取峠、西南戦争で怨霊になった戦死者が棲みついているといわれています。
- 夜な夜な合戦騒ぎが起こる
- 銃や刀を持った大群がにらみあっている
- 山中から銃声や叫び声が聞こえる
霊の目撃情報が報告されている心霊スポットとウワサされます。
関連記事
【関連記事】西南の役激戦地(横川町) 民部塚と川路利良銅像が同居する古戦場
【関連記事】城山公園 西南戦争の激戦地も今は多くの人が訪れる観光地