金峰神社は、鹿児島県南さつま市にある神社です。
金峰山(636.3m)の山頂近くにありますが、近くまで車で行くことができます。
金峰山とは?
金峰山は、南薩の霊峰です。
金峰山は古代から山岳信仰の対象で、山全体がご神体です。
金峰山には3つの峰があります。
- 本岳(一の岳) 636m 中岳と表記されることもあります
- 東岳(二の岳) 634m
- 北岳(三の岳) 590 m
開聞岳、野間岳とならぶ南薩三峰のひとつで、登山が趣味の方の間では有名な山です。
いくつかの登山ルートがありますが、車で登るなら迷わず大坂(だいさか)から登るのが一般的です。
大阪の鳥居から展望台前の駐車場まで、歩くと1時間ですが車なら10分余りで登れます。
展望所駐車場から本岳山頂までは、歩いて15分です。
歩いて登るなら、矢杖登山口から登る浦之名ルートも人気です。
浦之名ルートも、山頂まで片道1時間はかかります。
金峰山展望所
駐車場にある展望台は、吹上浜方向を見る展望所です。
天気がよければ、東シナ海の先に甑島(こしきじま)が見えます。
南(左側)には野間岬までが見通せます。
駐車場からは桜島が見えます。
展望台の駐車場から続く金峰神社の参道は、登山道を兼ねています。
さらに金峰神社の石段前まで、車で行くことができます。
蔵王権現社
金峰山は、かつて修験道の修行地でした。
修験道というのは、日本独自の山嶽仏教です。
かつて、金峰神社は蔵王権現社と称していました。
蔵王権現(ざおうごんげん)というのは、奈良県吉野町の金峯山寺のご本尊です。
蔵王権現社のご祭神は、もちろん蔵王権現です。
神仏習合の教説で、蔵王権現は安閑(あかん)天皇と同一視されていました。
明治時代の神仏分離のとき、従来蔵王権現を祭神としていた神社は、安閑天皇を祭神としなおしています。
ご祭神・ご利益
勾大兄広国押武金日天皇(まかりおおえひろくにおしたけかなひすめらみこと)
日本の第27代天皇・安閑天皇のことです。
五穀豊穣を司る生産の神さまです。
あわせて、商売繁盛、身体壮健のご利益があります。
稚児の宮
金峰神社から山頂を目指すと、稚児の宮(ちごのみや)との分岐路があります。
稚児の宮には伝説があります。
大昔、釣りが大すきな少年が、釣りをしていたときおぼれ死んでしまいました。
この少年を石穴にまつったところ、岩のふちから絶えず水が流れ落ちるようになりました。
この水は、少年の母親の涙だといわれています。
本岳(一の岳)山頂
金峰神社の駐車場から寄り道しなければ、10分で山頂です。
金峰神社に参拝するなら、本岳山頂もセットで訪れるのがおススメです。
山頂から見た開聞岳です。
山頂から見た野間岳です。
この日お会いした方の、その服装や持ち物から判断すると、8割はトレッキング目的でした。
トレッキングの方は、ここから東岳、北岳と縦走される方も多いです。
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