桐原の滝は、鹿児島県曽於市の大川原峡渓谷にある滝です。

渓谷といっても、駐車場から急傾斜はなく、苦もせずたどり着くことができます。
加久藤カルデラ

加久藤カルデラというのは、約33万年前に大噴火を起こした火口のことです。

現在は、宮崎県えびの市を中心とした加久藤盆地になっています。

霧島火山群は、加久藤カルデラができた後の火山活動でできあがったものです。

加久藤カルデラの大噴火では、半径約50kmにわたって火砕流が堆積しています。

溶結凝灰岩と非溶結凝灰岩

火砕流が冷えて固まると、凝灰岩になります。

凝灰岩は溶結すると、とても固く水に浸食されにくくなります。

これを溶結凝灰岩といいます。

ところが非溶結性の凝灰岩はやわらかく、水に浸食されやすくなります。

これを非溶結凝灰岩といいます。

そのため、水の浸食により、永い年月をかけて特徴的な地形を形成します。

桐原の滝は、加久藤火砕流によってできた凝灰岩を、溝ノ口川が浸食して滝となったものです。
桐原の滝公園

滝の下流部には、公園が整備されています。

桐原の滝は、高さ15メートル、幅は60メートルあり、直下に橋がかけられています。

さらにその下流に橋があり、対岸にも公園が整備されています。

滝というと、長く傾斜のある遊歩道を歩いてたどり着くイメージが強くありました。

しかし、桐原の滝は道路沿いの公園から苦もなくたどり着けます。


大川原峡キャンプ場

大川原峡キャンプ場は、桐原の滝のすぐ上流にあるキャンプ場です。

キャッチフレーズは、「大淀川の上流部にある水と森に囲まれた清涼で自然いっぱいのキャンプ場」です。
【公式】清流の森 大河原峡キャンプ場
夏は、場内のプール(じゃぶじゃぶ池)のほか、溝ノ口川が河川プールとして開放されます。

通年営業のキャンプ場なので、四季を通じて清流の森が楽しめます。

ただし、バンガローや飲食施設など一部は、4月~10月の営業となっています。

ロバもいます。

芝生のサイトが使い勝手がよさそうです。

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