地図の源というのは、熊本県阿蘇市にある記念碑的なモニュメントです。

名前通りに地図をつくるさいの源だった地点です。
平面直角座標系Ⅱ系

地図を作るさいに使用される、平面直角座標系は全国に19ヶ所あります。

九州の大部分を占める座標系はⅡ系です。

座標系の中心を原点といい、Ⅱ系の原点は阿蘇市にあります。

北緯 | 33度00分00秒 |
東経 | 131度00分00秒 |

原点からの南北方向の距離と、東西方向の距離をもとに地図を作る、まさに「地図の源」です。

ちなみにⅠ系の原点は長崎県東彼杵町(ひがしそのぎちょう)にありますが、 長崎県を中心とした一部地域しか含みません。

北韓 | 33度00分00秒 |
東経 | 129度00分00秒 |

そのため、九州の地図の大部分は、Ⅱ系をもとに作成されています。

原点の記念碑

原点の位置には石碑が建てられています。

しかしこの地図の源、現在使われている原点ではありません。

日本の測地系と世界の測地系が、人工衛星を使った測量の結果、ずれていることがわかりました。




これを受け、現在の原点は400mほど南東の山中へ移動しています。

永いこと地図の源となってきた原点に、熊本県土地家屋調査士会が記念碑を建てたものです。

場所 熊本県阿蘇市西湯浦地区

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