廻り観音は、相良三十三観音霊場の18番札所です。
![廻り観音堂](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
お堂は、廻り馬頭観音堂ともよばれています。
絶景ポイント
廻り観音堂へ行くには、人吉から国道445号線を五木方面へ北上します。
![観音橋から見た川辺川と廻り観音堂](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
国道とは川辺川を挟んで対岸側となります。
![観音橋から見た川辺川と廻り観音堂
望遠レンズ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
最寄りの観音橋で対岸へ渡ります。
![おばあさんとめぐり観音の案内板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
三十三観音霊場の中でも絶景ポイントとされているのは、川辺川の眺めです。
![廻り観音堂からみた川辺川](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
川辺川の急流と岩場を望む場所に、観音堂が建てられています。
![1997年(平成9年)の改築記念碑](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
1997年(平成9年)に改築してあり、お堂の前に改築記念碑が立っています。
![中世寺跡](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
お堂の周辺には、中世のお墓である五輪塔の残欠がみつかっています。
![岩場の案内板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
この地が、かつて、お寺だったことを物語っています。
![廻り観音堂側面](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
しかし残念なことに、その中世お寺の歴史はわかっていません。
ご本尊
廻り馬頭観音ともいわれているため、以前は馬頭観音だったといわれています。
![廻り観音](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
現在のご本尊は、聖観音立像となります。
![廻り観音の説明板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
この観音さまも古く、1823年に修復したときの銘があります。
![](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一緒に安置してあるのは、木造の阿弥如来像と、石造の釈迦の涅槃像です。
![廻り観音堂](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
古くから安産、ほくろ、牛馬の守護にご利益があることで知られています。
河童の墓
この廻り観音のすぐ近くに河童の墓というスポットがあります。
![カッパの墓](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
相良村にはカッパにまつわる伝説が語り継がれ、川辺川にはカッパが住んでいるといわれています。
![熊本県相良村 公式ゆるキャラ サガラッパ](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
相良村のゆるキャラは「サガラッパ」といってカッパがモデルです。
![サガラッパまつりポスター](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
毎年、夏に開催される「サガラッパ祭り」は相良村の一大イベントです。
廻り河童伝説
廻り観音堂あたりの地区で、代々伝わってきた伝説があります。
![カッパの墓正面](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
廻り観音堂そばの、川辺川の分流に、藤の瀬というところがあります。
![川辺川](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
藤の瀬には「サカマ」とよんでいる深い渕がありました。
![廻り観音堂近くの川辺川](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ある夏の暑い日に、近所の村山さんという方が、馬に水浴びをさせようと「サカマ」へ行きました。
![廻り観音堂入り口の看板](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
村山さんは、馬を木につないで家に帰りました。
![廻り観音堂を集会所方向から見た写真](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
すると、河童が馬を渕に引きずり込もうとして、馬のしっぽに喰い下がりました。
![廻り観音堂の手水](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
馬は驚いて手綱を引きちぎり、そのまま馬小屋へ駆け戻ってきました。
![カッパの墓の前の田んぼ 田植え後](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
主人は河童をとらえ、柱にくくりつけておきました。
![カッパの墓の前の田んぼ 稲刈り後](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
女中さんがそれを見つけ、かわいそうにと思い、こっそり縄を解いて河童を逃がしてあげました。
![川辺川の絶景ポイント](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それから、村山家の炊事場には「アユ」や「イダ」などの川魚が、毎晩届けられるようになりました。
![川辺川の岩場](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
それは、永い間続いていましたが、ある晩からぷっつりと途絶えてしまいました。
![カッパの墓と田園](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
たぶん、河童も年老いて亡くなったのであろうと推測できました。
![カッパの墓 近景](https://haradaoffice.biz/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
そこで、この場所に河童の墓を建て霊を慰めました。
場所 熊本県球磨郡相良村川辺
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