維新ふるさとの道から続く甲突川左岸は、維新ドラマの道になっています。
維新ドラマの道には、7つのモニュメントが設置されています。
シンボルゲート
維新ドラマの道の入口には、シンボルゲートが設置されています。
一見すると何が描かれているのかよくわかりませんが、斜めから見ると顔が浮かび上がります。
薩摩藩出身の明治維新の偉人といえば、この2人が筆頭に浮かびます。
モニュメント
このモニュメントは、ただ明治維新の説明をしているわけではありません。
AR技術を使い偉人のドラマを見せてくれる、劇場型のモニュメントです。
AR技術とは?
Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)の略
現実を仮想的に拡張する技術
例えば、スマートフォンのカメラで写している画像にCGの映像を重ねて表示すれば、そのCGが実在しているように見えます。
Wi-Fi(無料)はこちらです。
まずは、専用アプリ(無料)をダウンロードします。
アプリを通してモニュメントを見ることで、ARドラマが発動します。
7つのモニュメントは、表と裏両方のARを体験することができます。
存竜院跡
安政の大獄で、追われる身となった京都清水寺の僧、月照上人(げっしょうじょうにん)は、西郷隆盛とともに薩摩藩に逃れてきています。
甲突川沿いにあった存竜院に入りますが、存竜院はすぐに藩庁に通報しています。
旧花倉(けくら)病院は、鹿児島市吉野町にある花倉病院の旧棟です。 1993年(平成5年)の8.6水害で被災した後、花倉病院は高台に新築移転しています。 解体されずに残る旧花倉病院[…]
月照上人の日向(現在の宮崎県)追放決定に絶望した西郷隆盛は、月照上人とともに冬の錦江湾へ入水することになります。
存龍院は、鳩椋十の作品「日高山伏物語」の舞台でもあります。
東郷久義の歌碑
東郷久義(1906~1995)は、鹿児島生まれの歌人です。
歌碑にあるのは、まさに甲突川のことを詠んだ歌です。
牛島満生い立ちの碑
牛島満(1887~1945)は、鹿児島市出身の陸軍大尉です。
沖縄戦では、米軍も一目置く司令官でしたが、圧倒的米軍の火力に最後は自決することになります。
佐多愛彦の碑
佐多愛彦(1871~1950)は、鹿児島県出身の医学者です。
大阪府立大阪医科大学(現在の大阪大学医学部)の学長となっています。
帽子の像
佐藤忠良(さとうちゅうりょう・1912~2011)による、1986年(昭和61年)の作品です。
佐藤忠良は、特に鹿児島市にゆかりがあるわけではなく、日本を代表する彫刻家です。
作品は女性像が多く、特に帽子をかぶった女性の像はシリーズ化され、全国各地に設置されています。
伴彦四郎先生生誕の地
伴彦四郎というのは、江戸時代末の薩摩琵琶の名人です。
薩摩琵琶とは?
戦国時代に島津日新公の命で、武士の士気向上のために、教育的な歌詞の琵琶歌を作曲したのにはじまる。
楽器を改良していくうちに、薩摩藩独自の発展をとげた郷土芸能。
江戸時代になると、武士のみならず町民の間でも親しまれた。
伴彦四郎は、薩摩琵琶の奏者であるだけではなく、琵琶づくりの名手でした。
電電桜並木の碑
1970年(昭和45年)に、九州の電話が100万個をこえ、鹿児島県内の電話が10万個をこえています。
電電公社の職員が電話の発展を祈念して、甲突川沿いに100本の吉野桜を植樹しています。
これを電電桜並木といいます。
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