永田観音は、相良三十三観音霊場の11番札所です。
この記事は、熊本県人吉市の永田観音について書いています。
和歌山県の長田観音、会津藩の永田西国三十三観音の記事ではありません。
聖泉院
永田(芦原)観音堂 は、「聖泉院(しょうせんいん)」の境内に建てられています。
1890年(明治22年)に移築されたものです。
もともとは、聖泉院の末寺となる「施無畏院(せむいいん)」というお寺に、1727年に建てられたものでした。
この施無畏院のあったところが、人吉市鬼木町の芦原という場所です。
永年、芦原にあった観音さまであり、「芦原観音」のよび名が定着していました。
今でも「芦原ん観音さん」とよぶ人もいます。
公式にも、永田観音と芦原観音が併記されています。
ご本尊
ご本尊は聖観音菩薩立像です。
極彩色が施された厨子(ずし)は、江戸時代末期の作品といわれています。
人吉市の有形文化財です。
札所の番号
相良三十三観音めぐりは、最初は人吉城を起点に順番通り廻れば、球磨郡を一周できるように構成されていました。
しかし、永年の間に災害や道路改良、管理する人の都合などで、お堂が移されています。
永田観音もそのひとつです。
現在では、札所の順番通り廻ると、行ったり来たりしなければならないところもあります。
場所 熊本県人吉市瓦屋町
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