野原(のばら)八幡宮というのは、熊本県荒尾市にある神社です。

7百年も前から伝承されているという、野原八幡宮風流で有名です。
由緒

平安時代初頭、野原が宇佐八幡宮の神宮寺・弥靭寺の領となっています。

野原八幡宮は、796年に野原荘の守護神として、京都の石清水八幡宮を勧請したものと伝わります。

楼門を備える立派な神社ですが、それ以上に「風流」という例祭行事で知られています。

野原八幡宮風流

野原八幡宮というと有名なのは、秋の例大祭で奉納される風流という太鼓踊りです。

拡屋(もや)、野原 (のばら)、川登 (かわのぼり)の3地区で、それぞれ何百年物もの間伝承されています。

2020年 (令和2年)には、国の重要無形文化財に指定されています。

さらには2022年(令和4年)には、風流踊りとして世界遺産登録が決まっています。

あと節頭(せっとう) とっいて、神馬に稚児を乗せた神行行事が知られています。

子連れ狛犬

野原八幡宮の狛犬は、なんと子どもを連れています。

九州南部3県の神社を訪れてきましたが、子ども連れなのは、かなり珍しい狛犬です。

新宮

参道の突き当りにある境内社は、野原八幡宮の新宮です。

神仏分離令にともない、仏像をまつるため建てられています。

ご祭神

- 応神天皇
- 神功皇后
- 住吉大明神

「のばらさん」の愛称で親しまれます。

ご利益

- 交通安全
- 家内安全
- 五穀豊穣など


関連記事
【関連記事】四山神社 四山坑跡や有明海の荒尾干潟を見渡せる境内
【関連記事】三井三池炭鉱万田坑 当時の姿を残す明治から昭和初期の主力坑
【関連記事】疋野神社 熊本県の式内社と玉名温泉に伝わる長者伝説
【関連記事】肥後国神名帳令和版 熊本の神社を一覧表にしてわかったこと