大堂津海浜というのは、宮崎県日南市にある砂浜の海岸です。
海水浴場の駐車場は、かつての細田村営公営質庫の跡地です。
大堂津海水浴場
大堂津海水浴場は、宮崎県のなかでも南部に位置し、南国感がマックスになる日南市の海水浴場です。
環境省が選定する、日本の快水浴場百選のひとつとなる、名海水浴場となります。
キレイに保たれているのは、地元の方のおかげです。
入江となっているうえ、沖には大堂津港の防波堤があるため、波も大きくありません。
もう少し南の細田川河口あたりは、サーフポイントとしても知られています。
開設期間 | 7月第1土曜日~8月31日 |
休場日 | 期間中無休 ただし荒天時は休み |
遊泳時間 | 9:00~16:00 |
南国感あふれる風景
北側に見える岬は、猪崎鼻です。
防波堤の先に見えるのが、七つ岩(ななつばえ)。
七つ岩のとなりに見えるのは、小場島(おばしま)です。
南東に見えるのは日向大島。
1950年代には400人ほどの島民がいたのですが、現在は無人島になっています。
南側の島は虚空蔵島で、目井津の町が見えています。
公営質庫発祥の地
公営質庫というのは、市町村や社会福祉法人が経営する質屋のことです。
1912年(大正元年)、当時の細田村は全国に先駆けて、公営質庫を開設しています。
全国的に私営質屋はたくさんありましたが、 高利なうえ質流れ期間が短いなどの問題がありました。
公益質屋法が社会政策として立法化されたのは、1927年(昭和2年)のことでした。
細田村営公営質庫は、法制化の9年も前に設置されたことになります。
その後の公営質庫
法制化後に急速に増加した公営質屋は、1939年には全国1142店を数えることになります。
戦後になると他の金融システムが発達し、公営質屋は数を減らし始めます。
さらに1970年になると、消費者金融やリサイクルショップが普及しはじめます。
1983年 (昭和58年)には、 公営質屋は全国で61店まで数を減らしました。
2000年 (平成12年)までには、公営質屋は社会的な役割を終えています。
社会福祉事業法が社会福祉法に改正される際、公営質屋は法的にも廃止されています。
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