海の乙女像というのは、宮崎県日南市の大堂津駅前にあるモニュメントです。

渚の人魚像ともよばれます。宮崎県で人魚像を見るなら、迷わず大堂津へ向かいましょう。
がっかり名所ではない

海の乙女像は、九州の珍スポットとして挙げられることがあります。

バルト海の乙女像や、世界3大がっかり名所に数えられる、デンマークの人魚像と肩を並べる? 九州南部の名所です。
デンマーク | 人魚像 |
ベルギー | 小便小僧 |
シンガポール | マーライオン |
世界3大がっかり名所の、がっかりの理由は像のサイズ感であったり、周辺の雰囲気であったりします。

なにより有名な観光地であるため、訪れる前の期待値が必要以上に膨らんでいます。

しかし、その期待が大きい分、実物を見たときのがっかり感も大きくなります。

対して大堂津の海の乙女像は、有名でもなんでもありません。

期待値が低い分、実物を見てもがっかりすることは決してなく、感動すら覚えます。

人魚像の経歴

戦時中、大堂津海岸には 「砲弾の塔」という、まさに砲弾を模した戦意高揚のシンボルがありました。

砲弾の塔は戦後取り壊されたため、代わりに建てられたのが海の乙女像です。

大堂津の守り神として、当初は大堂津駅の裏側の、大堂津海岸にあったものです。

しかし、建てられた場所は私有地で、所有者が変り撤去されることになります。

そのため、現在の大堂津駅前のロータリーに移設されています。

もともとは、上半身は白色で、下半身は水色で彩色されていたのですが、現在はオーシャンブルー一色塗装になっています。

大堂津駅

大堂津駅は、JR九州日南線の駅です。


1936年 (昭和11年)から使われた木造駅舎は、海辺ということもあり老朽化が進みました。

現在のコンパクトな駅舎は、2019年 (平成31年) に建て替えられたものです。

サイズが小さくなった分、地元の銘木・飫肥杉が贅沢に使われています。

残念ながら特急「海幸山幸」 は停車しません。


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