御輿来(おこしき) 海岸というのは、 熊本県宇土市の海岸です。

展望台からは、 有明海の干潟をながめることができます。
有明海

有明海は干満の差が激しく、広い範囲で干潟が現われることで知られます。

御輿来海岸には、風と波により美しい曲線を描いた干潟が現われます。

干潮時に行こう

当然のことですが、 干潟が現われるのは干潮時です。

御輿来海岸は、大潮で潮位が50cm以下になるときが見頃です。

見ごろは、宇土市観光物産協会のホームページで確認できます。

今日は大潮、潮位が45cmなので訪れてみました。

まあ、満潮時でも干潟がないだけで、有明海と島原半島の絶景を見ることができます。

オレンジ御輿来海岸

御輿来海岸展望所から見える干潟は、270°方向、ちょうど西です。

1月~4月は、 夕日に照らされたオレンジ色の干潟を見ることができます。

ただし、大潮の干潮と日の入りが重なるのは、年間でもわずか数日だけです。

天候にも左右されるので、御輿来海岸のオレンジ色の干潟はとてもレアな風景となります。

地名の由来

日本の第12代天皇・景行(けいこう) 天皇がこの地を訪れたときのことです。

美しい三日月形の砂模様の海岸線が目に留まり、しばらく御輿(みこし)を止めて見入られたという伝説が残ります。

以来この海岸を、御輿来海岸とよぶようになったといわれています。

おこしき月弓の鐘

展望所に設置されている鐘は、 おこしき月弓 (つくゆみ) の鐘と名付けられています。

三日月形の砂模様と、 月弓尊 (つくゆみのみこと・つきの神さま)に由来します。

御輿来海岸は、景行天皇の代からすると1600年もの間、変わらず干潟に砂模様が現われています。

変わらぬ幸福を願って、月弓の鐘を鳴らします。

御輿来海岸展望所への行き方

干潟の背景に日が沈み、さらに天気の良い日が重なるのは年間でも数日というのはすでに書きました。

この絶好のオレンジ御輿来海岸日和には、たくさんの人が展望所を訪れます。

ところが展望所が近づくにつれ、道が細くなり、車では離合できません。

登りと下りは別の道を通るように案内されています。

つまり、頂上付近は一方通行ということです。

案内の標柱通りに進むようにします。

御輿来海岸臨時駐車場

絶景日の展望所には多くの人が集まり、 駐車場は早い時間からいっぱいになります。

麓の市民グラウンドとありあけ保育園跡地に臨時駐車場が設けられます。

しかし、かなり坂道を歩くことになります。

事故のないように注意して運転しましょう。

場所 熊本県宇土市戸口町

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