吾平津神社(あひらつじんじゃ)は、宮崎県日南市にある神社です。
漁業と商業の町、油津にある歴史ある古社です。
堀川運河にかかる堀川橋
日南といえば運河の町です。
吾平津神社の前にあるのが、堀川運河です。
油津港から木材を運びだすために、掘られたといわれています。
神社へ行くには堀川橋を渡ります。
1903年(明治36年)に造られたアーチ型の石橋です。
参拝者專用駐車場
このあたりは、観光地なのにあまり駐車場がありません。
吾平津神社の入口には参拝者専用駐車場があります。
ただし、「駐車する場合は必ず社務所に申出ること」と表示してあります。
いったいどこが社務所なのかよくわからず、この日はそのまま境内に入りました。
社殿のあたりにも社務所らしきものはみあたりません。
結局、社務所に申出ることなく駐車させてもらいました。
後日確認したところ、鳥居に向かってすぐ右側のお宅が社務所でした。
乙姫神社
吾平津神社の創建は 709年です。
もともとは乙姫大明神とよばれていました。
今でも地元の方は「乙姫神社」とよんでいて、愛称は「乙姫さん」です。
堀川橋は、吾平津神社の参道を兼ねており、地元の方は「乙姫橋」とよんでいます。
鶏と猿
吾平津神社のお神使(つ)かいは、鶏と猿のようです。
御門社の前には、狛鶏と狛猿がいます。
鉄筋コンクリートの社殿
台風の常襲地であるためか、社殿は鉄筋コンクリート造りです。
海のそばにふさわしい白色で塗装してあります。
乙姫稲荷神社
摂末社の乙姫稲荷神社の社殿は木造です。
漁業と商業で栄えた油津の町らしく、豊漁、商売繁盛にご利益があるとされます。
ご祭神
主祭神
吾平津毘売命(あひらつひめのみこと)
神武天皇のお妃さまです。
乙姫さまといえば、浦島太郎の龍宮城のお姫さまを思い出します。
その、乙姫さまのモデルが吾平津毘売命です。
油津という地名も、吾平津が語源という説があります。
相殿神
- 天照皇大神(あまてらすおおのかみ)
- 武甕槌命(たけみかづちのみこと)
- 倉稲魂命(うかのみたものみこと)
- 天児屋根命(あまえのこやねのみこと)
- 木花咲郁姫命(このはなさくやひめのみこと)
- 経津主命(ふつぬしのみこと)
ご利益
神武天皇の東征には同行されず、この油津の地から同中の安全を祈願されたと伝わります。
そのため、交通安全、航海安全、商売繁盛、諸祈願成就にご利益があるとされます。
関連記事
【関連記事】ライオン岩 日南市梅ヶ浜 に自然がつくった造形美