鵜戸神宮は、宮崎県の日南海岸にある神社です。
日南海岸から太平洋に突き出した鵜戸崎岬の突端に位置します。
岬のまわりには荒波に洗われた、奇岩が連なっています。
すばらしい景勝地で、国の名勝として指定されています。
参道
本来の参道は吹毛井(ふけい)港から、鵜戸山を超える石段です。
八丁坂参道といいます。
八丁坂の石段は、尼層が頭に磯石をかついで、築いたといわれています。
石段の真ん中がへこんでいるのは、参拝者が通ることですり減ったものだそうです。
車で行く場合は、海岸参道を通ります。
吹毛井のバス停に入り口があります。
境内
それでは参拝です。
駐車場から鳥居をくぐり、境内へ進みます。
境内に入ったとたん、観光地の様相を呈しています。
朝早く来たので、まだ売店は開いてません。
八丁坂参道のほうもこの通り、売店が並んでいます。
神門
商店街を過ぎていよいよ、本殿へ向かいます。
最初の門が神門です。
楼門
このあたりに、社務所や儀式殿などが配されています。
楼門をくぐります。
千鳥橋
鵜戸神宮のお神使い(おつかい)は兎(うさぎ)です。
千鳥橋を渡ってから気づきました。
手水も千鳥橋を渡ったところにあります。
海岸側はこんな景色です。
神橋
神橋を渡ると、いよいよ本殿です。
駐車場から鳥居をくぐり、境内へ進みます。
神橋には、玉橋・霊橋・鵜戸の反橋と複数の別名があります。
ついに本殿です。
最後は急坂になっています。
本殿
海岸の洞窟の中に本殿が建てられています。
宮崎県指定の文化財です。
ご祭神・ご利益
主祭神
主祭神は、日子波瀲武鸕鷀草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)となります。
山幸彦(彦火々出見尊)と豊玉姫命の御子で、この鵜戸の地で生誕されたと伝えます。
相殿神
- 大日孁貴(おおひるめのむち)(天照大御神)
- 天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)
- 彦火瓊々杵尊(ひこほのににぎのみこと)
- 彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)
- 神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと)(神武天皇)
ご利益
縁結び・夫婦和合・子授け・安産などの信仰を集めています。
運玉
本殿前の海岸にある、亀のような石を亀石といいます。
主祭神ご出産のために、母・豊玉姫が乗ってこられたものです。
運玉という玉を、亀石の背中の桝形に願いを込めながら投げます。
ただし、男性は左手、女性は右手で投げることになっています。
桝形に入れば願いが叶うといわれています。
鵜戸ヘゴ自生北限地帯
ヘゴというのは、シダのなかまです。
高温多湿の山の中に自生します。
鵜戸神宮内に自生しており、自生北限地とされています。
国指定の天然記念物です。
まとめ
鵜戸神宮周辺は、自然が偶然に作り出したとはいえ、聖域感満載のスポットです。
神をまつるにふさわしい場所と感じます。
日南海岸を訪れるときは、外せないスポットです。
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