この記事は、宮崎県宮崎市塩路にある住吉神社の記事です。
住吉神社は全国に600社あるといわれます。
住吉三神をまつる社は全国に2000社あるともいわれます。
宮崎市の住吉神社は、全国にある住吉神社の元宮といわれています。
一ッ葉海岸
住吉神社は、宮崎市の一ッ葉海岸松林の中に位置します。
宮崎市フェニックス自然動物園と、フェニックスゴルフクラブの中間になります。
一ッ葉地区というのは、日向神話に登場する、日向灘沿いの海岸です。
防風林として植えられたクロマツ林が広がっています。
景観地でもあり、近年は阿波岐原森林公園として整備されています。
バブル期に宮崎シーガイアとよばれる、大規模リゾート開発が行われたのも、この松林です。
ご祭神・ご利益
主祭神は、住吉三神です。
- 上筒男命(うわつつのおのみこと)
- 中筒男命(なかつつのおのみこと)
- 下筒男命(そこつつのおのみこと)
住吉三神が誕生したのが、住吉神社の南側にある禊池(みそぎいけ)です。
全国の住吉神社のご祭神の誕生地の古社であるため、元宮を表す「元」の紋が受け継がれています。
海の神・航海安全の神として名高く、疱瘡(ほうそう)除け、無病息災の神として知られています。
そのほか、陸上の交通安全・武運・商運・豊作・安産・子育て・家内安全のご利益があるとされます。
歴史
創建は紀元前で、2400年もの歴史のある古社です。
一の鳥居の位置から見て、広大な社地だったと考えられます。
1662年、外所(とんどころ)地震で大被害を受け、社勢が衰退してしまいました。
全国の住吉神社の元宮であることから再興され、現在に至っています。
禊池のそばには、江田神社が鎮座します。
江田神社のご祭神、伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)は、住吉三神の父であり、契池でみそぎをされたことで知られます。
ご祭神が親子関係であることを含め、古事記・日本書紀の記述から、住吉神社と江田神社は深い関係にあるといわれます。
境内
フェニックス自然動物園横の鳥居は、二の鳥居です。
二の鳥居の右側の小道に入ってください。
車はこちらへ止めます。
三の鳥居です。
参道の右手が手水舎、左手が社務所になっています。
手水舎です。
「元」の紋が住吉神社の元宮を表しています。
拝殿です。
本殿です。
写真手前が、天照皇大神宮(あまてらすのおおかみぐう)です。
住吉三神と同じく、禊池で生まれた天照皇大神をまつる相殿社です、
向って左手の社殿は、阿蘇神社・諏訪神社・大手神社です。
それぞれ、末社・相殿社・境内外別社だったものです。
社殿裏手の梅園からの入り口にも手水舎があります。
一ッ葉海岸らしい、松の木が印象的でした。
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