男成(おとこなり)神社は、熊本県上益城郡山都町にある神社です。
子供の健康と成長にご利益のある神社です。
由緒
男成神社の起源はとおく、紀元前585年にさかのぼります。
神武天皇の孫である、健磐竜命(たけいわたつのみこと)が、神武天皇をまつったのがはじまりといわれます。
640年に阿蘇大宮司が、阿蘇十二神を勧請し、阿蘇神社の分社としています。
1192年には、祇園宮が相殿にまつられました。
男成という社号は、阿蘇大宮司代々の成人の儀式が、当社で行われていたためです。
石段の木製鳥居の扁額は、細川藩第8代藩主・重賢公の書といわれています。
大相撲正代関の祈願神社
男成神社には、熊本県宇土市出身の大相撲力士、正代関が勝利祈願に訪れています。
2020年(令和2年)9月場所で、幕内初優勝を果たしたのは、記憶に新しいところです。
拝殿には正代関が訪れた時の写真が飾られていました。
友成銘の太刀
社宝の名刀は、1477年に阿蘇大宮司、阿蘇惟忠が戦勝祈願のため奉納したものです。
友成というのは、当時の日本で第一級の刀工であるとされた人物です。
太刀は、普段は熊本県立美術館に展示されています。
天井の草絵は、拝殿が建替えられた1876年(明治9年)に描かれたものです。
壁にかけられた百人一首の絵も、明治時代初期に奉納されたものです。
ご祭神
主祭神
- 天照皇大神(あまてらすおおかみ)
- 神武天皇(じんむてんのう)
- 神八井取命(かんやいみみのみこと)
相殿神
- 須佐之男命(すさのおのみこと)
- 櫛稲田姫神(くしなだひめのかみ)
配祀神
- 阿蘇十二神
ご利益
- 子供の健康と成長
- 子孫繁栄
- 厄除け
- 厄払い
境内社
境内社の大歳神社・雨宮社・天神社です。
農村舞台
拝殿に向かって建てられている建物は、お祭りの時に少女神楽や芝居が奉納される舞台です。
普段は、大きな十二支絵馬が飾られています。
柱に書かれた劇団名は、お祭りの際この舞台で演じた旅の劇団の名前です。
くまもと国体のときは、山岳競技の表彰式会場として活躍しました。
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