川内川第二ダム

川内川第二ダム 水力発電で増減する川内川下流の水位を安定化

川内川第二ダムは、鹿児島県薩摩郡さつま町にあるダムです。

川内川第二ダム

5km上流にある鶴田ダムの逆調整池を形成しています。

川内川

川内(せんだい)川は、熊本県の白髪岳を水源とし、大口盆地を経て薩摩川内市へ流れています。

川内川第二ダム ダム湖

南九州においては、大淀川に次ぐ大河川です。

川内川第二ダム ダム湖

川内川流域は、昔から大雨による洪水被害の常襲地でした。

川内川第二ダム

1965 年(昭和 40年)に、洪水調整を行う九州第2の大ダム・鶴田ダムが造られています。

鶴田ダムの逆調整

川内川第二ダムの事業主体は、J‐Power・電源開発です。

電源開発 川内川第二発電所

主目的は発電となります。

電源開発 川内川第二発電所

川内川第二発電所で、最大出力 15,000kwの発電を行っています。

発電用水の取水施設

同時に、鶴田ダムの逆調整を行う役割を担います。

川内川第一・第二発電所案内図

鶴田ダムのような大ダムの水力発電では、発電量の変化により下流の水位が大きく変動します。

川内川第二ダム 下流側

逆調整というのは、鶴田ダムの発電用水を一旦貯水し、下流の水量を一定にすることです。

鹿児島県北部豪雨

2006年(平成 18年)7月、川内川流域は、過去に例を見ない大豪雨となりました。

川内川第二ダム 堤体とダム湖

鶴田ダムの洪水調整量をはるかに超える雨量であったため、下流の虎居地区を中心に浸水被害が発生してしまいました。

川内川第二ダム 堤頂部

この後、鶴田ダムでは洪水調整容量を 1.3 倍にする工事が行われました。

川内川第二ダム 堤体とダム湖

なお、川内川第二ダムには、洪水調整能力はほぼありません。

諸元

川内川第二ダム
名称川内川第二ダム
場所鹿児島県薩摩郡さつま町鶴田字木場瀬4894-1
水系川内川
河川川内川
型式重力式コンクリート
事業者電源開発
施行者梅林建設
ダム湖
目的発電
最高出力
(発電)
15,000kw
堤高24.0m
堤頂長106.9m
堤体積17千㎥
流域面積813.6㎢
湛水面積32ha
総貯水容量2,725千㎥
有効貯水容量1,322千㎥
着手/竣工/1964

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