白髭(しらひげ)神社は、宮崎県川南町にある神社です。
平安時代から歴史を刻む、農業とサーフィンの町のパワースポットとなります。
由緒
白髭神社は825年、第53代淳和天皇の御代の創建と伝わります。
龍宮から帰った浦島太郎が、 蚊口浜から上陸しこの地に居ついた伝承から、 白髭大明神と称しました。
秋月藩時代には、社殿の造営や社領を寄進されるなど崇敬を集めています。
1873年(明治6年)には、伊邪那岐大神 (いざなぎのおおかみ)が祭神であることから、多賀神社に社号を改めています。
1907年(明治40年)、参道入口に新設された小学校は、社号をとり多賀小学校と名付けられ、現存しています。
1933年(昭和6年)には、 鎮座地の字名から白髭神社へ改称しています。
横参道
なんと、一の鳥居は境内から2.5km離れた、多賀小学校前交差点にあります。
かつて、 広い社領を与えられていた名残りでしょうか?
社殿は参道から90度向きを変えます。
参道の突き当りを直角に右へ曲がります。
ご祭神
- 伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)
- 建速須佐之男大神(たけはやすさのおのおおかみ)
- 猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
- 宇迦御魂神(うかのみたまのかみ)
- 大山祇神(おおやまつみのかみ)
ご利益
家内安全・ 延命長寿・災難厄除け・安産・交通安全
牛馬の神さま
古くは 1754年、藩営岩山牧場に野犬が出没した際、 白髭神社に祈祷したと伝わります。
1782年からは、 白髭神社の例祭で競馬が許可されています。
競馬は1944年 (昭和20年) まで続けられました。
明治の終わりには、日本軍の軍馬補充部(現在の宮崎県立農業大学校 )が置かれ ています。
さらに戦後になると、川南町は食糧増産政策により農業開拓移民を受け入れています。
一連の歴史的経緯から、 白髭神社は牛馬の守護神として有名になっています。
境内社
境内には本宮のほかに境内社が8社あります。
左回りに参拝してみました。
荒神社
家庭の火災予防 火を扱う仕事の安全と成功を祈願します。
大黒社
お医者さん 薬屋さん・病気平癒・商売繁盛・勝運・厄除け・縁結び・農業・酒造の成功を祈願します。
恵比寿社
商売繁盛・かけごと 金運招福 大漁を祈願します。
水神社
水商売・食堂・ホテル・レストランなど水の恵みをいただく仕事の安全と繁栄を祈願します。
また、河川や海などで工事作業をされる方の安全と成功を祈願します。
稲荷社
農業や工業の繁栄・商売繁盛・家内安全・芸能・歌上達を祈願します。
山神社
林業・水利守護・ 雨乞い・ 登山安全を祈願します。
浦島社
海上や海中の安全 大漁祈願感謝御礼・サーフィン・スキューバダイビングなどウォータアクテビティの安全を祈願します。
畜鎮魂社
牛馬豚鶏などの家畜・ペット・その他動物の健康安全鎮魂を祈願します。
また、 競走馬の必勝・安全を祈願します。
ご神木の杉
右手でご神木にふれ、 左手で自分の左胸をかるくおさえ目をとじます。
「ハライタマイ、キヨメタマエ。 マモリタマイ, サキワエタマエ。」
3回唱えると、 ご神木のお力を賜ることができます。
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