高森ツリーハウスは、熊本県高森町にある大規模木造建築物です。
2000年代の中ごろに建設され、 一般に開放されていましたが、現在は立入禁止になっています。
一見すると廃墟
高森ツリーハウスは、名前通りの木造建造物です。
ただ、名前からイメージしていた規模をはるかに上回ります。
一部には生木や石造の部分もあります。
自然素材をそのまま使ってあり、なんとも神秘的な雰囲気を醸し出しています。
建築後しばらくは、小さな子供たちが遊べる超大規模な遊具的な施設だったのでしょう。
近づくと一部は壊れていて、一見すると廃墟のようにも見えます。
上玉来の大杉
ツリーハウスの中には、大きなスギの木が生えています。
この木は、上玉来(かみたまらい)の大杉とよばれています。
この場所に何百年も前からあった木で、地元では水神として大事にされてきました。
ところが、台風被害に遭い幹が傷んだことから伐採されるはずでした。
これを丸山農園が買い取り、木を守り補強するために建てられたのがツリーハウスです。
実のところは、水神が宿るパワースポットです。
ご神木の祟り
上玉来の大杉には、祟(たた)り伝説があります。
しかも、必ず祟られるという記述が多くみられるので、採取はやめた方がいいでしょう。
さらに、女性が大杉を触ると祟られるという情報もみられます。
真偽はわかりませんが、このあたりでは最長老生物なのは間違いありません。
ちなみに推定樹齢は400年とも600年ともいわれています。
水神木の祟り
熊本県阿蘇郡高森町の上玉来(たまらい)から小川を隔てて100メートルほど峰越連絡林道を南進すると「山ノ神」と称する窪地があり、中央にスギの巨樹が立っています。
なるほど、窪地ということも手伝ってか、いつも湿気を含んでいそうな場所で、水神様を祀るには最適の場所といえそうです。
この巨樹を、地元では古くから「水神木」と呼んで崇めてきたと言います。
この水神様の木、枝が落ちていても絶対に焚いたりしてはならないとか、女性は決して登ってはならないといった、御神木特有の言い伝えが残されています。
話を聞かせてくれたご婦人が営む縫製工場には、数人の中国人女性が働いているのですが 、最近そのうちの一人が水神木に登ってしまい、その日から30日の間、高熱を出して寝付いてしまったのだそうです。
ピクニカのなんやかんや
立入禁止
高森ツリーハウスは、平成時代の終盤から立入禁止になっています。
現地の看板によると、熊本地震での地盤沈下のためと表示してあります。
ネット上では 老朽化のためとの記述もあります。
実際のところは、その両方だと推測されます。
いずれにしても、現在はツリーハウスの中には入ることはできません。
また、そのうち解体されるのではという情報もあります。
改修を望む声も上がっていますが、現物を見るなら早いに越したことはありません。
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