轟公園(とどろこうえん)というのは、鹿児島県伊佐市の羽月川(はづきがわ)沿いにある公園です。
美しく整備され眺めるだけでも癒されますが、この地には伝説があります。
市民の憩いの場
現在の轟公園は、子供たちが遊ぶ市民憩いの公園です。
休日になるとたくさんの人が集まります。
- 堤防沿いをウォーキングする人
- 川原で水遊びする中学生
- 遊具で遊ぶ親子連れ
- お弁当を食べる家族連れ
- ベンチで読書する奥さま
- 一休みするも電話対応を迫られる営業社員
のどかな景色の中にいろいろな年代の方が集まり、人間観察すると楽しい公園です。
知る人ぞ知る心霊スポット
轟公園は、昼間は楽し気な雰囲気の公園です。
しかし、夜になると妖しげな雰囲気を醸し出すといわれています。
実は、轟公園は知る人ぞ知る心霊スポットといううわさがあります。
江戸時代より前、轟公園のあった場所は処刑場だったといわれています。
江戸時代までは、川原の処刑場は定番でした。
斬首された頭部は民衆にさらされ、体は川原に遺棄すると鳥のエサになっていました。
1900年のはじめごろには羽月川で水難事故が多発し、川原に柵が設けられていたといいます。
今では、語り継ぐものはほとんどいなくなっています。
- 川原に人間の頭が転がっていた
- 串刺しにされた女性と子供をみた
目撃される怪異は以上のようなものです。
謎の失踪事件?
1965 年(昭和 40 年)前後、轟公園をたまり場にしていた少年少女数名が、川原で焚火をしていました。
それまでは、大騒ぎしていて若者たちの声が急に止み静かになりました。
その場にいた人たちは、おかしいと思い様子を見に行くと、誰もいなくなっていました。
しかし、バイクや自転車はそのまま放置されていたといいます。
後日、警察官が轟公園で聞き込みをしていたといいます。
結局、男女数名はみつからず、失踪扱いとして処理されたといわれています。
場所 鹿児島県伊佐市大口里
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