轟の滝は、 鹿児島県大崎町にある持留川上流の滝です。

同名の滝は全国各地にあり、鹿児島県内にもいくつもありあります。

この記事は、曽於郡大崎町の轟の滝について書いています。
近づくのは危険な滝

轟の滝は高低差が10mほどあり、水量も多い滝です。

ところが、観光地として整備されているようには見えません。

滝沿いには県道64号線があり、路肩が広くなっています。

轟の滝を見ることができる唯一のポイントです。

もう少し近くで見たいところですが、両岸とも切り立った崖になり川に降りることはできません。

意図的に整備しない

大隅半島には、大昔の火山活動により溶結凝灰岩が各地に見られます。

永年水流にさらされて多くの滝が形成され、このあたりで滝といえば特に珍しいものでもありません。

轟の滝の場合は、人が入れないように意図的に手入れをされていないといううわさがあります。

持留川の上流域は、豪族たちが拷問所兼処刑場にしていたと伝わります。

これを知る地元では、轟の滝を観光地としてPRするどころか、近づかないようにするため整備をしないのだといいます。

数年前の水害で轟の滝の下流には倒木が何本かありますが、 撤去される様子はありません。

事故の多発スポット

拷問所兼処刑場があったためか、轟の滝は以後も事故が頻発するポイントといわれています。
- がけ崩れ
- 疫病
- 野犬の大量繁殖
- 水害
さらに、江戸時代の中頃になると、女性や子供の身投げ (自殺)の名所になっています。

また、山賊たちが女性を連れ去り、遺体を裸にして投棄していたという伝承もあります。

下流に流れ着いた複数の女性の遺体を見て、鬼の仕業と怒った島津氏が山狩りを行ったとも伝えられます。

現在の轟の滝

大崎町から続く県道64号線は、持留川の上流を越え輝北町(現在の鹿屋市)へ抜けています。

時折車は通りますが、 轟の滝を見るために停まる車はありません。

轟の滝での怪現象の目撃情報は以下の通りです。

- 裸の女性数名が滝つぼから這い出てきた
- 県道下の崖を女性が這い上がってきた
- 女性が子供を抱いたまま滝つぼに飛び込んだ

場所 鹿児島県曽於郡大崎町持留
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