津の峯 (88m) というのは、宮崎県日南市の油津港の奥にある山です。

わずか10分ほどの登山で、 油津の町を一望することができます。
監視哨

津というのは船の停泊する場所、つまり港や船着き場を意味します。

油津港の奥にあるため、「津の峯」 という名前がついたのでしょう。

油津港の漁師の間では、「日和山」とよばれたりもします。

戦中には監視哨が置かれたため、 「かんししょん山」 といわれることもあります。

なるほど山頂からは、太平洋を航行する船が見えます。

目視での海上監視にはいいポジションです。

360度のパノラマ

東には梅ヶ浜を見下ろします。

サーフスポットとして知られますが、ライオン岩などの奇岩群も有名です。

ちょうど朝登ったので、日の出が見えました。

南側にみえるのが大節鼻で、となりに油津港が広がります。

油津から猪崎鼻へ向かう、日南大橋が見えています。

西側に広島東洋カープのキャンプ地・天福球場や、吾平津神社の鳥居が見えます。

北西側には油津の町が広がっています。

平野部のまんなかに見える煙突は、王子製紙の日南工場です。

北に広渡川の河口、その先に立石海岸が見えます。

津の峯登山

津の峯の一般的な登山口は、津の峯団地のとなりです。

登山口の駐車スペースは、1~2台分です。

階段を登ると、すぐ津波避難場所のトイレがあります。

どんどん登ると、そう難所はありません。

ところが、進むほどに傾斜がきつくなります。

頂上付近は急な階段ですが、手すりが設置してありますので安心です。

約10分で頂上に到着です。

頂上には、監視哨の跡なのかコンクリート基礎が残っています。

まとめ

あまり高すぎると、町が遠くなってしまいます。

津の峯山頂からは、油津の町が遠すぎず近すぎず、ちょうどよい景色が広がります。

本当の山好きには物足りないでしょうが、観光がてらの登山体験にピッタリです。


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