土川小学校は、かつて鹿児島県いちき串木野市にあった公立小学校です。
閉校記念碑に、書かれているのは「我らのふる里 土川小」です。
土川地区
土川地区は、いちき串木野市の最北西端に位置します。
鹿児島県道43号川内串木野線でのアクセスとなります。
2010年(平成22年)までは、小学校を擁する地区でした。
土川川以北は薩摩川内市の寄田町、南側がいちき串木野市です。
土川川沿いの集落は、薩摩川内市側からも土川小学校へ通学していたと聞いています。
土川漁港
土川魚港は釣り客で賑わいます。
Ⓒwirde-fish 「土川漁港の釣り」
アオリイカ・チヌ・メジナなどが釣れるようです。
土川小学校があったのは、漁港のすぐ近くです。
校舎
校舎は一見するとコンパクトですが、RC構造の3階建てでたくさんの教室があるように思えます。
校門から見える「やさしく かしこく たくましく」と書かれた校舎は、まさに小学校です。
実は体育館一体型の校舎で、2階と3階は体育館となっています。
なので、体育館の玄関は別に用意されています。
閉校記念碑
校門のとなりに閉校記念碑がありました。
礎石の上に2つの石碑がワンセットです。
こちらがメインの閉校記念碑です。
もうひとつは校歌の碑、とても楽しそうな歌詞です。
運動場
運動場の入口にあるのは、創立百周年記念碑です。
1992年(平成4年)の創立100周年に併せて、新校舎が落成しています。
体育倉庫と農具庫です。
農具庫というのは、どこの学校でもあるものではありません。
遊具も残されているように見えます。
しかし、近寄ってみると閉校してからの時間経過を感じさせられます。
一部の遊具は遊べないようにしてありました。
鉄棒はそのままですが、草木に覆われ近づけません。
プール
プールは校舎に先駆けて造られていたものです。
この先が漁港になります。
ギャラリー
運動場からみると、1階にほぼすべての教室と職員室があり、小さな小学校だったことがわかります。
小学校として最終年である、2009年度(平成21年度)の生徒数は13名でした。
沿革
1892年(明治25年) | 春峯簡易小学校として創立 |
1892年(明治25年) | 土川尋常小学校へ改称 |
1913年(大正2年) | 羽島尋常高等小学校土川分教場となる |
1920年(大正9年) | 土川尋常小学校として独立 |
1941年(昭和16年) | 土川国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 串木野町立土川小学校へ改称 |
1950年(昭和25年) | 串木野市立土川小学校へ改称 |
2005年(平成17年) | いちき串木野市立土川小学校へ改称 |
2010年(平成22年) | 閉校 |
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