四浦小学校は、かつて鹿児島県志布志市にあった公立小学校です。
山間に、木造校舎が現存しています。
四浦地区
四浦地区は、志布志市志布志町の東北部にある集落です。
四浦簡易郵便局を見てもらえばわかる通り、宮崎県境が迫る山あいの集落になります。
集落は古くから形成されていて、四浦小学校も1878年(明治11年)に創立しています。
2015年(平成27年)、閉校までの136年間に、883名の卒業生を送り出しました。
現在の四浦地区は、一見して過疎集落であるこがわかります。
学校遺構
プール
校門から続く坂道を登ると、まず視界に入るのがプールです。
周囲を森に囲まれていて、夏は涼しそうです。
プールを先に進むと、いよいよ学校敷地です。
校舎
校舎は、木造平屋建てです。
南側の窓枠こそアルミ製に換装されていますが、北側は木製の木枠です。
外壁はモルタル製ですが、一部木製の部分もあります。
1965年(昭和40年)に建てられたもので、内部も木製部材が多く使われています。
運動場
運動場は校舎より低い位置にあり、階段を降りる必要があります。
山間の小学校ながら、広い敷地の運動場が用意されています。
集落を挙げて運動会が開かれていた光景が想像できます。
トーテムポール?
うーん、何らかの石造物ですが、何かわかりませんでした。
山里ならではの、原木素材を利用したベンチです。
体育館
体育館は、現在も緊急時の避難所に指定される現役施設です。
記念碑群
閉校記念碑です。
両脇には立派なソテツが植栽されています。
創立100周年記念碑です。
100周年記念碑の礎石の銘文は、100周年までの沿革です。
渡り廊下
体育館と校舎を結ぶ渡り廊下です。
柱は木製、屋根はスレート葺きになります。
国旗掲揚台
先代の国旗掲揚台?
現在の国旗掲揚台です。
その他
人型のオブジェです。
職員室への入口です。
沿革
1878年(明治11年) | 新地に寺小屋式の学校創立 |
1880年(明治13年) | 新山に移転 |
1882年(明治15年) | 懐に移転 |
1901年(明治34年) | 四浦尋常小学校へ改称 |
1941年(昭和16年) | 四浦国民学校へ改称 |
1947年(昭和22年) | 志布志町立四浦小学校へ改称 |
1965年(昭和40年) | 現在地へ移転、校舎新築 |
2000年(平成12年) | 休校 |
2002年(平成14年) | 再開校 |
2006年(平成18年) | 志布志市立四浦小学校へ改称 |
2008年(平成20年) | 休校 |
2015年(平成27年) | 閉校 |
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