湯の元観音は、相良三十三観音霊場の8番札所となります。
名前の通り、人吉温泉発祥地の観音さまです。
人吉温泉発祥の地
湯の元観音堂の近くには、古くから温泉の泉源があり、林温泉とよんでいました。
もともとは、湯楽寺というお寺があり、これが観音堂の前身です。
林温泉の近くにまつられているため、「湯の元観音」とよばれるようになりました。
名まえの通り、人吉温泉の発祥の地であり、今でも温泉旅館が数軒あります。
翠嵐楼
湯の元観音堂のいちばんつきあたりにあるホテルです。
創業者の川野廉(きよし)氏が、明治時代に温泉を掘ったのが、近代人吉温泉のはじまりといわれています。
川野氏は、くま川下りの発案者としても知られます。
鉄道の開通で、不要となった船と船頭を使い、観光資源を生み出した立役者です。
宝湯
湯の元観音堂の前にある、明治時代創業の老舗旅館です。
規模は小さいですが、めちゃくちゃ評価が高い旅館です。
しらさぎ荘
こちらも湯の元観音堂近くの温泉が自慢の旅館です。
やはり少数限定で、料理の評価もすばらしい旅館です。
ご本尊
このあたりは町の名前も温泉町といいます。
しかし、球磨川沿いの堤防ができるまでは、洪水被害に悩まされた地域です。
湯の元観音も被害を受けています。
当初より安置されていた聖観音が、1965年(昭和40年)の大洪水で球磨川に流されてしまいました。
捜索の甲斐なく、行方不明となってしましました。
現在のご本尊は、その後新しく安置されたものです。
だんごやまんじゅうをお供えしてお参りし、それを子供に食べさせると、病気をせず健康になるといいます。
おまけに、頭がよくなると伝えられています。
場所 熊本県人吉市温泉町
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