赤瀬駅というのは、熊本県宇土市にあるJR九州三角線の駅です。
秘境駅として知られ、電車で訪れる人のほかに、車で訪れる人も多い駅です。
国道57号線との対比
宇土駅から宇土半島の北岸を走ってきた三角線は、赤瀬駅を最後に、半島を縦断し南岸へ向かいます。
駅を過ぎるとすぐトンネルです。
有明海沿いを並走してきた、国道57号線とも赤瀬駅でお別れです。
国道57号線の宇土半島区間は、天草と熊本を結ぶ大動脈で、いつも交通量があります。
ゴールデンウィークや盆正月になるとメッチャ混みます。
宇土半島を遮る山
そんな大メジャーな国道57号線からすぐ近くなのに、赤瀬駅が秘境駅といわれる由縁はその風景です。
周囲が山で、バナナの木がまるでジャングルみたいです。
赤瀬駅付近は山が海近くまで迫り、国道から駅までの道も車では離合不可能な、狭い道です。
ホーム上の待合所に、駅ノートがあるのは秘境駅として知られる証拠です。
ちなみに次の石打ダム駅までは、三角線だと 1.2km、2分で行けます。
ところが、 車で行くと山をう回するため、25分くらいかかります。
赤瀬海水浴場
赤瀬駅のはじまりは、1907年(明治40年)にさかのぼります。
もともとあった三角線に、赤瀬海水浴場を訪れる客のための、簡易停車場を設けました。
1909 年 (明治42年)には、仮停車場に昇格したものの、営業は海水浴シーズンのみです。
駅に昇格したのは1941年(昭和16年) でした。
現在の赤瀬駅に停車する列車は、上下合わせて32本と、決して少なくありません。
赤瀬海水浴場は現在もあるのかもしれませんが、一般的にはほぼ耳にしません。
海水浴客が去った後の赤瀬駅は、列車はそこそこ止まるのに、乗降客の少ない秘境駅として知られるようになっています。
場所 熊本県宇土市赤瀬町
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