鹿児島の焼酎蔵&代表銘柄の奄美大島・喜界島編です。
サトウキビ由来の黒糖を原料とする焼酎は、国内では奄美群島にしか許可されません。
黒糖が原料なのに糖質0で、焼酎独特の臭みが少ない、奄美群島だけの銘柄が揃います。
喜界島酒造
周囲48.6Kmの喜界島で造られるオンリーワンの黒糖焼酎「喜びの島が育む 喜びの酒」を造る蔵です。
蔵元名 | 喜界島酒造 |
代表銘柄 | 喜界島 |
場所 | 鹿児島県大島郡喜界町赤連2966-12 |
喜界島
喜界島は、上質な黒糖を主原料に珊瑚礁の地下から湧き出る、ミネラル分をたっぷり含んだ天然硬水を仕込み水として使い、原酒を1年以上貯蔵熟成して仕上げます。
熟成されているため、喉越しは極めてまろやかで、ほんのりとした甘みがあります。
銘柄 | 喜界島 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
しまっちゅ伝蔵
しまっちゅ」は「島の人」、「伝蔵」は「蔵に伝わる技」です。つまり、地元で愛飲されているアルコール度数30度の島酒ということです。
永年受け継がれ技で醸されたコクたっぷりの深い味わいと豊かな香りが特徴です。
銘柄 | しまっちゅ伝蔵 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
キャプテンキッド
長期貯蔵した原酒をさらに樫樽で熟成させた琥珀色に輝く黒糖焼酎の芸術品。
銘柄 | キャプテンキッド |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 43度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
朝日酒造
奄美群島で最初に朝日が昇る朝日酒造は、シマのセーヤ(島の酒蔵)です。
蔵元名 | 朝日酒造 |
代表銘柄 | 朝日 |
場所 | 鹿児島県大島郡喜界町湾41-1 |
朝日
原料由来の甘い風味、コク、そしてキレも持ち合わせたバランスの取れた味わいです。
銘柄 | 朝日 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 30度/25度(島内で流通するのは30度です) |
蒸留 | 常圧蒸留 |
壱乃醸 朝日
壱乃醸(いちのじょう) 朝日は、通常の朝日の4倍の黒糖を使い醸す、2000年代最初の新銘柄です。
まとわりつくような甘さではなくスッキリとした、凛とした甘味の黒糖焼酎です。
銘柄 | 壱乃醸 朝日 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
飛乃流 朝日
飛乃流(ひのりゅう) 朝日は、世界に羽ばたくように名付けられましたが、実際にANAの国際線で提供されます。
黒糖の使用を控えめにし、低温発酵で米のふくよかな風味を引き出しているのが特徴です。
穀物のふくよかな旨みとフルーティでやわらかな味わいに仕上がっています。
銘柄 | しまっちゅ伝蔵 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
たかたろう
銘柄 | たかたろう |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 12度 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
奄美大島酒造
1970年(昭和45年)創業、フェリーでおなじみのマルエーグループの焼酎蔵になります。
全ての仕込みに奄美大島産の黒糖を使用、新鮮な黒糖は風味がよく品質が安定し、酒質の向上につながっています。
蔵元名 | 奄美大島酒造 |
代表銘柄 | じょうご |
場所 | 鹿児島県大島郡龍郷町浦1864-2 |
じょうご
奄美大島産黒糖を100%使用した減圧蒸留の黒糖焼酎です。奄美一おいしい水といわれるじょうご川の水で仕込んでいます。
スッキリ飲みやすい味わいながらまろやかな甘みとコクがあり飲み飽きしない黒糖焼酎です。
銘柄 | じょうご |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
高倉
3年以上熟成した原酒をさらに樫樽で琥珀色に熟成した長期貯蔵・樫樽熟成の黒糖焼酎です。
果実のよう甘い香りと黒糖のまろやかなコクがある、ふくよかな味わいが実現された、奄美大島酒造のベストセラー商品です。
金箔入りは贈答用に人気です。
銘柄 | 高倉 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
浜千鳥乃詩
おだやかな黒糖の香りを持ち、その奥に軽い穀物香が感じられます。
甘み辛みのバランスがよく、口当たりもやわらかいまろやかな仕上がりで黒糖焼酎本来の味わいが楽しめます。
銘柄 | 浜千鳥乃詩 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
山田酒造
蔵元名 | 山田酒造 |
代表銘柄 | 長雲 |
場所 | 鹿児島県大島郡龍郷町大勝1373-ハ |
長雲
「長雲」は長雲山脈の麓から涌き出る名水から造る、甘く豊かな香りの黒糖焼酎です。
長雲峠は地元の人の間では、良質の水を恵む緑の泉といわれています。
銘柄 | 喜界島 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
長雲 一番橋
長雲一番橋とは、山田酒造の創業地に架かっていた橋の名前です。
原料の黒糖を溶かす工程で、芳ばしい黒蜜のような厚みのある香りを封じ込め、より黒糖焼酎らしさを強調しています。
芳香な味と香り、そして程よく甘い後を引く旨さが特徴です。
銘柄 | 長雲 一番橋 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
町田酒造
蔵元名 | 町田酒造 |
代表銘柄 | 里の曙 |
場所 | 鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321 |
里の曙
芳醇な香りと、まろやかな味わい。何よりもさわやかな酔い醒めが良い。
黒糖焼酎のイメージを変えた町田酒造の代表銘柄です。
銘柄 | 里の曙 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
里の曙 黒麹仕込
特有の芳香と深みのある黒麹仕込みを、減圧蒸留によりやや淡麗に仕上げています。
銘柄 | 里の曙 黒麹仕込 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 減圧蒸留 |
里の曙 ゴールド
長期貯蔵「里の曙」(減圧蒸留)と、常圧蒸留した製品をそれぞれ別の樫樽で熟成させ、絶妙のバランスでブレンド。
まさに琥珀色に輝く、時のもたらした贈り物です。
銘柄 | 里の曙 ゴールド |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留・減圧蒸留 |
渡酒造
1950年(昭和25年)創業の歴史と伝統ある旧大島食糧から2015年(平成27年)に事業を継承しています。
積み重ねた歴史と伝統をつなぎ、その価値を奄美大島の資産として守り続け、更に進化させる蔵です。
蔵元名 | 渡酒造 |
代表銘柄 | あまみ六調 |
場所 | 鹿児島県奄美市名瀬小浜町25-3 |
あまみ六調 白ラベル
奄美は祝宴の終わりを飾る行事として、三味線や太鼓に合わせて六調を踊るという文化があります。
「あまみ六調」は、奄美の文化が後世に伝わることに願いを込めた銘柄です。
黒糖の香りが柔らかく引き立ち、コクがありキレのある甘さを感じさせる長期貯蔵酒です。
銘柄 | あまみ六調 白ラベル |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 20度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
あまみ六調 黒ラベル
白ラベルがアルコール20度なのに対し、黒ラベルはどっしりと30度です。
黒糖のほのかに甘い香りとクセの無い風味は変わりません。
ミネラル分を多く含みアルカリ性で、血栓を溶かす効能が赤ワインの2倍あるのが黒糖焼酎です。
銘柄 | あまみ六調 黒ラベル |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
弥生焼酎醸造所
飲みやすいお酒がもてはやされる中、味が濃くて香りが強いお酒を造りたい!
とひたすらに濃い酒を造っている「弥生」です。
蔵元名 | 弥生焼酎醸造所 |
代表銘柄 | 彌生 |
場所 | 鹿児島県奄美市名瀬小浜町15-3 |
彌生
弥生焼酎のレギュラー酒。喉にグッとくるようなパンチのある味わいながら飲み飽きしない食中酒としてお楽しみいただけるお酒です。
銘柄 | 彌生 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
まんこい
樫樽で熟成させた本格焼酎。
「まんこい」というのは手招きという意味で、「招き入れる」「迎え入れる」「千客万来」などの意味を持ちます。
樫樽で寝かせながらも木の渋みなど雑味を除き、立ち上る香りと口あたりの甘さの中にしっかりとしたうま味があり、女性にも好まれます。
銘柄 | まんこい |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
碧い海
黒糖焼酎では珍しい黄麹を使用し、芳醇な香りと深く丸みのある旨味を引き出し飲み易さを追求しています。
スッキリとしたノド越しと、飲んだ後に華やかな香りが楽しめます。
青のフロストボトルは奄美の海を表現しています。
銘柄 | 碧い海 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黄麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
富田酒造場
創業以来の和甕(540L)で、昔ながらの仕込み方法で黒糖焼酎を造る蔵元です。
1度に出来る製造量が少ないので、通年仕込んでいます。
蔵元名 | 富田酒造場 |
代表銘柄 | 龍宮 |
場所 | 鹿児島県奄美市名瀬入舟町7-8 |
龍宮
黒糖の風味とコクをしっかりと味わえながらも飽きのこない焼酎です。
幅広い飲み方に対応でき、日常に寄り添います。
銘柄 | 龍宮 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
まーらん船 33度
まーらん舟というのは、17世世紀東南アジアや中国、沖縄、奄美などを駆け巡っていた船のことです。
徳之島原産の昔ながらの薪で焚いた徳南製糖の黒糖を全量使用する、毎年1度だけ極少量限定出荷するトロ〜と上品な旨味の黒糖焼酎です。
銘柄 | まーらん船 33度 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 33度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
かめ仕込み
黒糖特有の濃密な香り、旨味たっぷりの複雑な味わい、キリッとしたシャープでキレの良い後味と余韻が特徴の、龍宮の原酒(限定出荷)です。
銘柄 | 龍宮 かめ仕込み |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 40度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
西平酒造
もともとは沖縄の首里で泡盛を造っていた西平家が喜界島に渡り、泡盛の製造をしていました。
ところが空襲で蔵が全滅、名瀬に移ります。さらに米不足で泡盛も造れなかったため、黒糖焼酎の蔵となっています。
蔵元名 | 西平酒造 |
代表銘柄 | 珊瑚 |
場所 | 鹿児島県奄美市名瀬小俣町11−21 |
珊瑚
黒糖の甘い香りと口の中で広がる華やかな味わいが特徴です。
銘柄 | 珊瑚 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
加那
加那というのは、奄美の方言で「愛しい人」の意味です。
樫樽貯蔵の加那は「香り良くまろやか」で「深いコクと甘み」が特徴。愛しい焼酎です。
銘柄 | 加那 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
ISLAND
ISLANDのボトルはターコイズブルーです。外国のお酒が並ぶお洒落なBARでも目を引くデザインで、黒糖焼酎と奄美大島を世界に発信しています。
黒糖の甘みと米麹の旨味で、世界と奄美を繋ぎます。
銘柄 | ISLAND |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 40度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
西平本家
伝統の半麹三段仕込製法を継承し、令和3年2月で鹿児島県本格焼酎鑑評会17年連続優等賞受賞。
令和元酒造年度は総裁賞代表受賞。
蔵元名 | 西平本家 |
代表銘柄 | せえごれ |
場所 | 鹿児島県奄美市名瀬古田町21-25 |
せえごれ
無ろ過仕上げによる濃厚で旨みのあるトロリとした味わい。
粗ろ過製法とはろ過を行う際に機器を使わずに手作業で油分を取ることにより黒糖焼酎の本来持っている旨味・味わいを焼酎に残す製法です。
銘柄 | せえごれ |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
気
奄美大島原産の黒糖を原料に発酵・蒸留させ2年以上タンク内で熟成しています。
心地よい喉越しに広がる甘く深い洗練された香り、さらりとした芳醇な味わいが楽しめる黒糖焼酎です。
銘柄 | 気 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 白麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
天孫岳 (アマンディー)
木製容器に貯蔵することにより香り良く、色は琥珀色で色々な味わいが複雑に絡み合い、絶妙の個性を作り上げたコクのある黒糖焼酎です。
銘柄 | 天孫岳 (アマンディー) |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 30度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
奄美大島開運酒造
後継者不在の小さな蔵を引き継ぎ、人口1900人の小さな村・宇検村の村おこしをしています。
奄美の海と空をイメージしたブルーボトルと音響熟成が特徴の、奄美大島最後発メーカーです。
蔵元名 | 奄美大島開運酒造 |
代表銘柄 | れんと |
場所 | 鹿児島県大島郡宇検村湯湾2924-2 |
れんと
奄美大島最高峰「湯湾岳」から湧き出る天然水を使用、音響熟成で焼酎の分子を動かします。
黒砂糖のほのかな甘い香りはそのままに、糖分ゼロの口当たりの良いお酒を作り出しています。
銘柄 | れんと |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 25度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
紅さんご
ジャパニーズ・ラム的風味を醸し出した原酒を、樽で長期間熟成しました。
黒糖焼酎のまろやかな風味と、樽の芳香とほのかな甘さがより深く広がります。
銘柄 | 喜界島 |
原料 | 黒糖・米麹 |
麹菌 | 黒麹 |
度数 | 40度 |
蒸留 | 常圧蒸留 |
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