オリジナル温泉が作れる海岸というのは、鹿児島市の桜島にある海岸です。

大正噴火以前の有村温泉の名残りを残す、掘ると出る温泉のことです。
有村海岸

グーグルマップで見つけたこの場所、とりあえず行ってみました。

有村の集落近くにあり、本当は有村海岸といいます。

海岸に着きましたが、特に何の案内表示もなければ、誰一人いません。

こんな場所に本当に温泉が?少し不安になります。

とりあえず、海岸に行こうとすると、橋脚の根元にスコップが並んでいます。

これは期待できそうです。

オリジナル足湯

確かに温泉特有の硫黄的なにおいが漂っています。

海岸へ行くと温泉を掘った跡がいくつか残っていました。

イメージしていたのは露天風呂的な浸かれる温泉でしたが、オリジナル温泉が意味するのは足湯のようです。

なるほど、穴から湧き出す水は少し温かくなっています。

天然温泉掘りセット

帰ってから調べてみると、「天然温泉掘りセット」というのがありました。

桜島ビジターセンターで好評販売中の【温泉掘りセット】(1,100円)
- 「小さなスコップ(移植ごて)」×2つ
- 「オリジナルタオル」
- 「温泉掘り指南書」

もちろん、有村海岸が対象です。

なぎさ公園の足湯とはまた違った、自分だけのマイ足湯は掘る楽しみも加わります。

温泉掘削ポイント

- 海に向って右側
- 波打ち際

この2点をおさえれば、5分もせずに足湯が完成とあります。

ただし、潮の干満や天候など、温泉ができる条件は限られます。

次回行くときは、ビジターセンターで「温泉掘り指南書」を必ず手に入れます。
有村海岸は、桜島港から車で約14分の砂浜で、掘るだけで天然の足湯が楽しめる秘湯スポット。砂を少し掘るだけで温かい温泉が湧…
雨の日はNG

現地へ行けばわかりますが、この川はふだんは水が流れていません。

しかし、火山性の真っ黒な土砂が堆積し、水が流れた跡がくっきりわかります。

ひとたび雨が降ると、土石流の通り道になる証拠です。

雨の日や雨が降った後は、近づかないようにしましょう。

まとめ

実はこのあたりには、西郷どんも湯治に訪れていた有村温泉がありました。

桜島の大正噴火で埋もれてなくなりましたが、現在もこうして温泉の名残りが残っています。

普段は溶岩道路を素通りするので、噴火のことなど考えもしません。

しかし、集落に入ってみると改めて感じるものがあります。

場所 鹿児島県鹿児島市有村町5

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