日向仏舎塔は、宮崎県日向市にある仏教建築物です。
一帯は、櫛ノ山(くしのやま)公園として整備されています。
仏舎利塔とは?
仏舎利というのはお釈迦様の骨であり、仏舎利塔というのはそれを収める建物です。
熊本市の花岡山仏舎利塔は、1954年(昭和29年)に完成した日本初の仏舎利塔です。
この時、インドのネール元首相から世界平和の祈願をこめて、お釈迦様の骨が寄贈されています。
そもそも仏舎利塔は、インドのみならず世界中にあります。
しかし、お釈迦様の骨はたいへん貴重で、際限あるものです。
そのため、仏舎利ではなく宝石などが奉納されていることが多いです。
後に、日本各地に仏舎利塔が建てられています。
日本では平和祈願の象徴として建てられていますので、宗教宗派関係なく人が訪れています。
スペック
まずは、サイズ感と年代感です。
高さ | 30m |
直径 | 8m |
着工 | 1961年(昭和36年) |
竣工 | 1970年(昭和45年) |
4面に仏像が配されています。
正面 | 初転法輪像(しょてんぽうりんぞう) |
左側面 | 誕生像 |
右側面 | 涅槃像(ねはんぞう) |
背面 | 釈迦像 |
施主は、日本山妙法寺のご住職・石元妙眼(みょうげん)さん、ちなみに俗名は、石元ツル子さんです。
1961年(昭和36年)、日向仏舎利塔の建設はご住職が信徒といっしょに山を切り開くところからはじまります。
1966年(昭和41年)から本体工事がはじまり、完成したのは1970年(昭和45年)でした。
手作業が多かったこともありますが資金面の問題もあり、実に9年の歳月がかかっています。
眺望は?
仏舎利塔は、日向市街のいたるところから見えています。
登るとさぞかし展望が効くように思えますし、一度は登ってみたくなります。
実際、当初は景色がよかったと思います。
しかし、現在は周囲の木が成長し伸びていますので、期待の外、見通しはよくありません。
心霊スポット?
宮崎県内には、青島の城山公園にも仏舎利塔があります。
そのため心霊スポットとして調べると、よく青島の仏舎利塔とゴッチャになっています。
まず、紫波洲崎城(しばすざきじょう)という、戦国時代に争奪戦があった城跡は青島の仏舎利塔です。
それから、近くで強盗が押入り一家を惨殺するという事件が起きたといわれるのも、青島の仏舎利塔です。
だからといって、日向仏舎利塔には何もないかというとそうでもありません。
日向仏舎利塔も、肝試しの定番スポットです。
- 赤いワンピースの女性の霊がでる
- 近くで一家心中があった
うわさの範囲内では、心霊現象やその原因が報告されています。
ただし、歴史をひもといてみても、因縁となるような史実はみつかりません。
広場ではイベントが開かれたり、櫛の山公園は春になると花見の名所となります。
昼間訪れる分には、心霊スポットであることは気にする必要はありません。
しかし、夜になると違った一面があるのかもしれません。
場所 宮崎県日向市日知屋
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