旧鹿篭金山(かごきんざん)郵便局というのは、鹿児島県枕崎市で、かつて郵便局として使われていた建物です。
昭和初期を感じさせるレトロ感満載で、SNS写真の撮影スポットとなっています。
鹿篭金山
鹿篭金山郵便局は、名前からもわかる通り金山集落で開局しています。
鹿篭金山は1683年に発見され、開発された薩摩藩の金山です。
1709年には、山ヶ野金山に次ぐ産出量を記録しています。
山ヶ野金山、芹ヶ野(串木野)金山に並ぶ、薩摩藩の三金山とよばれるようになりました。
1880 年(明治 13 年)には、五代友厚の所有となり、西洋式の製錬がはじまります。
1930年代(昭和10年代)まで金が産出されていました。
レトロ局舎
鹿篭金山郵便局が開局したのは、1904年(明治37年)のことです。
当初は、全国に郵便制度を普及させるため、三等郵便局として開局しました。
三等郵便局というのは、地域の資産家に土地建物を提供させ、事業委託した郵便局のことで、戦後は特定郵便局とよばれるようになっています。
現在の旧鹿篭郵便局の姿となったのは、昭和10年代といいます。
昭和初期の貴重な木造建築遺産といわれています。
1981年(昭和56年)に局舎が老朽化したため、新局合へ移転しました。
現在の枕崎金山郵便局は、約300m西側になります。
お店として復活する局舎
旧鹿篭郵便局は、閉局後所有者のご家族が数年間住まれていましたが空き家となります。
2020年(令和2年)、売りに出されたのを機に、全国に知られるようになっています。
無事に譲渡先も決まり、お店としてリノベーションされオープンするというから楽しみです。
関連記事
【関連記事】枕崎市立金山小学校 3174健児の夢の跡・閉校記念碑が秀逸
【関連記事】台場公園の蛭子神社 カツオ一本釣り漁枕崎港東岸の公園
【関連記事】鹿児島交通枕崎線 薩摩半島西岸を縦貫したローカル私鉄