開聞トンネル

開聞トンネル 採光窓から自然光が差し込む不思議な魅力のスポット

開聞(かいもん)トンネルというのは、鹿児島県指宿市にあるトンネルです。

開聞トンネル

トンネルの全区間を通じて採光窓があり、途中に中庭がある個性の強いトンネルとなります。

開聞トンネルは通称

開聞トンネル 北側入り口
開聞トンネル 北側入り口

開聞トンネルというよび方が一般的で広く使われています。

開聞トンネル 南側入り口
開聞トンネル 南側入り口

しかし、実は開聞トンネルというのは、2つのトンネルを合わせた通称です。

御倉本1号トンネル
御倉本1号トンネル 開聞トンネル南側入り口
南側(頴娃側)御倉本1号トンネル152m
北側(指宿側)御倉本2号トンネル625m
御倉本2号トンネル
御倉本2号トンネル 開聞トンネル北側入口

2つのトンネルの間には、シェルター空間のような中庭があります。

開聞トンネル 中庭のシェルター空間

シェルター空間はSNS映えするスポットとされ、写真撮影に訪れる人もいます。

開聞トンネル 中庭のシェルター空間

目隠しのためのトンネル

開聞トンネル 御倉本2号トンネル

開聞トンネルが完成したのは、1966年(昭和41年)になります。

1965年(昭和40年)開聞トンネル完成前の航空写真
1965年(昭和40年)開聞トンネル完成前の航空写真

当時は公園内に道路がありました。

開聞トンネル 北側入口

開聞山麓自然公園ができる際、公園やゴルフ場から、地元の農民が見えないようにする目的で造ったトンネルといわれています。

開聞トンネル 内部

つまり、山間を通すためのトンネルではなく、目隠しのためのトンネルです。

2018年(平成30年)の開聞トンネルあたりの航空写真
2018年(平成30年)の開聞トンネルあたりの航空写真

現在も開聞山麓自然公園はありますが、南側にあったゴルフ場は森に戻っています。

開聞トンネル 天井

天井の採光窓

開聞トンネル 採光窓の自然光

トンネルには電灯がありません。

開聞トンネル 採光窓

山間のように土がかぶっていないため、トンネル全体を通して天井に採光窓があります。

開聞トンネル 採光窓の自然光

そのため、昼間は多少自然光が差し込んでいます。

開聞トンネル 採光窓の光の届かない部分

夜はもちろん真っ暗です。

夜は真っ暗な開聞トンネル

トンネル区間は基本1車線

開聞トンネル 御倉本1号トンネル なぜか落ちてるホイールキャップ

開聞トンネルは、車で通過することができます。

開聞トンネル 御倉本1号トンネル入り口

しかし、幅は普通車1台が通る分しかありません。

開聞トンネル 離合個所

北側の長いトンネルには、2カ所離合箇所が設けられています。

開聞トンネル 中庭

中庭部分では、軽自動車ならばなんとか離合できそうです。

開聞トンネル 南側入口

南側のトンネルには離合箇所は設けられていません。

開聞トンネル 南側側面

トンネル内は右へ、左へ曲がっていて、さらにアップダウンもあります。

開聞トンネル 南側側面

対向車がきているかどうかは、トンネルに入ってみないとわかりません。

開聞トンネル 北側側面

往復約1.8km、歩くと約30分かかります。

開聞トンネル 北側側面

鹿児島最恐スポット

開聞トンネル 離合個所

開聞トンネルは、しばしば心霊スポットとして取上げられます。

  • 女性の霊を見た
  • 女性の声が聞こえた
  • 採光窓を見上げると、女性がこちらを覗いていた
  • トンネルに入ると、後部座席に誰かが乗っている気配がした
  • トンネルを抜けると後部座席が濡れていた
  • このあたりに、戦争中に野戦病院があった
  • このあたりに、昔国立病院の赤利病棟があり患者が隔離されていた

それから、周辺の樹林帯で、かつて自殺者がいたとうわさされています。

開聞トンネル 見上げると女性がのぞきこんでいるという採光窓

ただし、野戦病院や赤痢病棟については明らかな誤りで、そういった事実はありません。

開聞トンネル 天井から垂れ下がる植物の根

多くの体験談すべてを疑うわけではありませんが、ネタもあるようです。

開聞トンネル 天井から垂れ下がる植物の根

確かに雰囲気があり、霊がでてもおかしくない場所です。

開聞トンネル シェルター部分の再突入口

ただでさえ、人(車)通りがなく、狭いうえ暗いのでそういう気分に浸れます。

開聞トンネル シェルター部分

そういう気分に浸りたくないなら、訪れるのは昼間が良いでしょう。

開聞トンネル いきなり右カーブの南側入り口

逆に心霊スポットとして訪れるなら、夜がおススメです。

開聞トンネル 内部の様子

場所 鹿児島県指宿市開聞川尻

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