観音滝公園は、鹿児島県薩摩郡さつま町にある観音滝周辺に整備された公園です。

2019年(令和元年)から休園していましたが、2020年(令和2年)に再開しています。
通年楽しめる観音滝リゾート
観音滝がメインの公園ですが、一帯はリゾート地です。

春になると梅や桜の花見スポットとして知られています。

観音滝の下流の穴川沿いは、河川プールのように整備されています。

夏場は子供連れで水遊びができるスポットです。

秋になると周辺では紅葉が楽しめます。

冬はイルミネーションが楽しめます。
由縁
庄屋に生まれた娘と和尚の叶わぬ恋が、滝にまっつた観音さまのおかげで成就しました。

それ以来、「観音滝」の名がついたと伝えられます。
縁結びのパワースポットです。
DMO
観音滝公園は、旧薩摩町で一押しのリゾート施設で、指定管理制でした。

2019年(令和元年)に、温泉施設のポンプトラブルから休園となっていました。

2020年(令和2年)からは、伊佐市とさつま町で活動する、観光地域づくり法人「やさしいまち」が事業を引き継いでいます。

DMOというのは観光地域づくり法人のことです。

名前の通り、観光地経営の視点から地域づくりをしようとする取組です。

観音滝公園キャンプ場
右岸側の高地がキャンプ場になっています。

グランピングサイトがあるのが特徴です。

グランピングというのは、装備と料理がリッチなキャンプのことです。

テントによるキャンプのスイートルームみたいなものです。

訪れた感じ、一部施設は改修中の模様でした。

営業期間 | 通年 |
定休日 | 不定休 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00 |
グランピング | 1サイト4人まで |
ログハウス10棟 | 1棟あたり10人まで |
予約 | 0996-31-9988 |
Web | 観音滝リゾート |
発電所
近くに永野金山があります。

1898年ごろ、観音滝の落差を利用し、金山電化のため発電所をつくろうとしたことがありました。

しかし、工事途中で滝の水量からは十分な発電量が得られないとされ、工事は中止されています。

滝上流の堰から取水し、観音滝下流の崖上で放水し、発電に利用する計画でした。

レストランの少し上流にある二筋の滝は、その遺構です。

現在は、水力発電のしくみを知るため、小さな発電所がつくられています。

この二筋の滝は、観音滝ではありません。

本物の観音滝は、ここから少し上流のガラス工芸館の前になります。
薩摩びーどろ工芸

DMOとは別の法人運営の施設となっています。

観音滝のいちばん近くにある建物は、観光工芸館です。

薩摩切子だけではなく、ガラス製品を実際に製造する工房です。

入館、工場見学は無料です。

ただし、工芸体験は有料となっています。

営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 12/31~1/2 |
Tel | 0996-58-0141 |
Web | 【公式】薩摩びーどろ工芸 |
清流館・レストラン観音滝
駐車場のすぐ下にある、園内のレストランです。

清流館の流しソーメンは、夏のみの営業です。

メニューは公式サイトで!
レストラン観音滝
営業時間 | 10:00〜18:00 |
Web | 観音滝リゾートのレストラン |
滝の宿
観音滝温泉は「四大美人泉質」といわれる弱アルカリ性の温泉です。

滝の宿は、観音滝を見下ろす丘の上にある宿泊施設です。

以前は日帰り入浴もできました。

最近は経営主体が変わりましたし、リニューアルしています。

コロナウイルスの影響もあるので、営業状況は要確認です。
まとめ
公園施設の運営については、2020年(令和2年)から、経営主体が変わり過渡期にあります。

関係者の方は、観音滝公園のみならず、伊佐さつまの観光誘客と発展に大きな期待を寄せていることと思います。

残念なことに、新型コロナウイルスにより出鼻をくじかれた感はありますが、個人的にも興味深く推移をみていきたいと思っています。
関連記事
【関連記事】永野金山 薩摩藩が財源としていた日本有数の金山遺構群
【関連記事】薩摩永野駅 保存された両渡り線分岐と永野鉄道記念館