宮ヶ浜駅は、鹿児島県指宿市にあるJR九州指宿枕崎線の駅です。
宮ヶ浜は指宿発祥の地といわれるほど、歴史ある町です。
かつての日本一渚に近い駅
宮ヶ浜駅が開業したのは、1934年(昭和9年)です。
当初から海岸線沿いの駅で、駅舎から線路をはさんで、反対側には渚が広がっていました。
宮ヶ浜駅は、線路のすぐ下まで海水が寄せるため、「日本一渚に近い駅」として知られました。
バブル期の宮ヶ浜には、 海水浴場をはじめとした大規模リゾート計画が持ち上がっています。
実際に 1992年(平成4年) には、埋め立て工事が行われ、海岸線が駅から遠のいています。
しかし、バブル景気の終焉でリゾート施設はもちろん、海水浴場すら着工せず、埋め立て地は公園と道路になっています。
宮ヶ浜駅から直接海岸に行ける歩道橋を整備する計画でしたが、結局歩道橋もできていません。
駅から海岸へは、大きく迂回して行くことになります。
指宿発祥の地
宮ヶ浜は、中世に武士たちが闊歩した松尾城、江戸時代に商人が集まった宮ヶ浜港があった地です。
昭和初期までは、指宿の中心としてにぎわっていました。
そのため、宮ヶ浜は指宿発祥の地といわれています。
長渕剛さんゆかりの駅
実は宮ヶ浜駅は、鹿児島県出身のミュージシャン・長渕剛さんのお母さまの実家の最寄り駅です。
長渕剛さんも幼いころ度々訪れていて、「鶴になった父ちゃん」という歌に宮ヶ浜が登場します。
長渕剛さん本人も「指宿の海が大好き」と公言しています。
予想外に多い列車
宮ヶ浜駅には上り下りとも、ほぼ1時間に1本ペースで列車がきます。
指宿枕崎線といえば、単線非電化のローカル線というイメージがあります。
しかし、意外にも鹿児島中央駅に乗り入れる列車の本数は、電化された鹿児島本線や日豊本線をしのぎ、指宿枕崎線が最多です。
ただし、それは指宿駅と山川駅までの話で、大山駅より先はイメージ通りのローカル線になります。
沿革
1934年 (昭和9年) | 国鉄の駅として開業 |
1983年 (昭和58年) | 無人化 |
1987年 (昭和62年) | JR九州の駅となる |
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