守山八幡宮は、熊本県宇城市にある神社です。
イオンモール宇城の東側にある、日岳(243m)のふもとに位置しています。
由緒
もともとは、豊前国(現在の大分県) 宇佐八幡宮の末社であったと伝わります。
1051年に、山城国(現在の京都府)石清水八幡宮の末社として再興していて、この年を創建年としています。
守山村はのちに南部田村となり、さらには小川町となります。
現在は、宇城市になっています。
境内
二の鳥居です。
鳥居の扁額です。
両脇にあるのは手水舎です。
社殿です。
熊本地震で倒壊した鳥居
守山八幡宮の一の鳥居は、1675年製の石造鳥居でした。
2016年(平成28年)の熊本地震の際、被災しています。
神仏混合時代の貴重な文化遺産として、境内に保存展示されています。
現在、一の鳥居は復旧していますが、石造での再生は難しく上部は杉材で造られています。
ご祭神
- 応神天皇(おうじんてんのう)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
- 姫大神(ひめおおかみ)
1910年(明治43年)には、熊野神社の流れをくむ南小野神社を合祀しています。
南小野神社のご祭神は以下の通りです。
- 五十猛命(いそたけるのみこと)
- 王位姫命(やまとひめのみこと)
- 伊弉冉命(いざなぎのみこと)
- 事解之男命(ことさかのおのみこと)
- 速玉男命(はやたまおのみこと)
- 神功皇后(じんぐうこうごう)
ご利益
- 厄除け
- 安産
- 子育て
境内社
境内社の稲荷神社です。
ご祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)となります。
三宝寺
三宝寺というのは、鉄眼道光(てつげんどうこう)が開山した禅寺です。
鉄眼道光は、守山八幡宮の社僧であった佐伯浄信の子として生まれています。
父は浄土真宗だったのですが、道光は黄檗宗の禅僧となります。
摂津国難波村(現在の大阪府)に瑞龍寺を開山したのをはじめ、各地に7つの寺院を開いています。
三宝寺は、鉄眼道光の生家であり、守山八幡宮の北側に隣接しています。
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