長部田海床路　海に浮いては沈む干潟独特の漁業用道路│Harada Office Weblog

長部田海床路(ながべたかいしょうろ)は、熊本県宇土市にある道路です。

住吉海岸公園から、海に向かって約1km続いています。

海床路とは？

海床路は、潮が引いたときだけ海の中に表れます。

潮が満ちてくると海の中に沈んでしまいます。

干満の差が激しい海岸で、漁業を営む方が利用します。

沖に停泊する船との間を、車で行き来するのが目的です。

長部田海床路には、24本の電柱が建てられています。

沖を航行する船舶が安全に航行できるようにするため、夜になると、電柱には電灯が灯されます。

海に沈む海床路を見たい方は、満潮前後の2時間に行くのがよいとされています。

一方、干潟を見たい方は、干潮前後3時間に行くのが推奨されています。

いつ行っても、それなりに見どころはあります。

ただし実際に海床路を歩きたい方は、干潮時に行きましょう。

いや〜 CMで見てて
一度行ってみたかったんですよ👍

良かった〜！(人*´∀｀)｡*ﾟ+#長部田海床路 pic.twitter.com/O1Pj22kBNK
— Hawk-EYE Zzz！ (@Hawk_EYE_Zzz) September 5, 2021

よくSNSで見るのは、夕焼けの写真や、照明が点灯した夜の写真です。

ちなみに海床路の延長線上に見えるのは、長崎県の雲仙普賢岳です。

宇土半島の北側は、干潟で有名な有明海に面しています。

有明海の干満差と、緑川が運ぶ土砂によりできた遠浅な干潟を見ることができます。

潮の流れが速い場所では、土砂が堆積しないため干潟を見ることはできません。

自然条件の微妙なバランスのうえに、干潟が維持され続けています。

干潟独特の生き物がみられる、貴重な海域です。

車は住吉海岸公園に駐車します。

海岸にはSNS写真用の枠が設置されています。

長部田海床路は、観光地といえば観光地です。

しかし、本来の目的は漁業をされる方の作業用道路として、1979年（昭和54年）につくられたものです。

0:24あたりからが長部田海床路です。

大分の焼酎メーカー「二階堂」のテレビコマーシャルに登場して以来、訪れる人が増えて観光地化しています。

【公式】二階堂酒造　CM 2008年「消えた足跡」篇

このCMのほかのロケ地も、二階堂酒造の公式ページで紹介されています。

観光地として長部田海床路を訪れる人のために整備されたのが、住吉海岸公園です。