野田郷熊野神社は、鹿児島県出水市にある神社です。
島津家初代、島津忠久によって創建された野田郷の守護神です。
島津忠久
島津忠久は、島津家の始祖といわれる人物です。
もともとは鎌倉に住む武士でした。
源頼朝に重用され、島津荘に入るよう任命されました。
これが、島津家と南九州との関係のはじまりといわれています。
1186年にまず薩摩国山門院に入り、その後日向国島津院(宮崎県都城市)へ移ったと伝ええられています。
この薩摩国山門院こそ、現在の鹿児島県出水市野田町です。
野田郷熊野神社は、この島津忠久が創建したものです。
野田町が山門院と称されていたときは、大社であったといいます。
野田郷
野田郷というのは、現在の出水市野田町のことです。
郷というのは、薩摩藩の外城制における行政区画の名称です。
野田町においては、現在でも野田郷という地名が使われています。
肥薩おれんじ鉄道の駅名も、野田郷駅になっています。
境内
鎮座するのは、南九州西回り自動車道野田インターチェンジの近くになります。
参道は鎮守の森にかこまれていました。
参道には神橋がかかっています。
二の鳥居です。
石段を登り、二の鳥居を振り返った風景です。
赤色が鮮やかな拝殿です。
拝殿を横から見たところです。
本殿です。
手水にいた阿形のカエルです。
手水の吽形カエルです。
神門にも対でカエルがいました。
もしかしてお神使い?
ご祭神
熊野権現の三柱をまつります。
- 伊邪那美命(いざなみのみこと)
- 泉津事解男命(よもつことさかのみこと)
- 速玉男命(はやたまおのかみ)
野田郷熊野神社も例にもれず、愛称は権現さまです。
金刀比羅大神宮
駐車場の横にある境内社は、金刀比羅大神宮(ことひらだいじんぐう)です。
ご祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)になります。
海そして医薬の神さまです。
五穀豊穰・大漁祈願・商売繁盛などにご利益があるとされています。
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