東俣・西俣阿蘇神社 川辺川ダム計画により遷座

江戸時代、五木村には東俣と西俣それぞれに阿蘇神社がありました。五木村の民衆との結びつきを重視する人吉藩主が代々参詣した神社といわれています。2004年(平成16年)、川辺川ダムにより水没予定の東俣、西俣、白木神社の3社を合祀のうえ、頭地代替地へ遷座しています。

五木村の聖地巡礼 野々脇の祠と宮園橋

国道445号線を人吉方面から北上し、相良村最北ポイント、藤田橋を越えますと五木村です。夏目友人帳の聖地もそうですが、観光スポットも川辺川沿いに点在します。時間が許すなら、巡礼ついでに観光スポット訪問もおススメします。

球磨川 日本三大急流でくま川下りとラフティング

日本三大急流のひとつ球磨川は、人吉市内こそ流れが緩やかですが、球磨村に入ると急流となります。物資輸送のための水運技術の伝統が、くま川下りに受け継がれたとして、球磨川自体が日本遺産人吉球磨の構成要素となっています。夏目友人帳の聖地でもあります。

聖地巡礼の定番スポット 毘沙門堂・紅取橋・天狗橋

毘沙門天像はこの地域でも各地に存在します。ここで記事にするのは、人吉市中神町の大柿地区の毘沙門堂です。夏目友人帳の定番スポットがこの大柿地区に集中しています。球磨川にかかる西瀬橋から天狗橋までの球磨川南岸は夏目友人帳聖地巡礼の定番コースといっても差しつかえないでしょう。

万江阿蘇神社 球磨郡山江村万江地区の開拓の神様

万江阿蘇神社は、1728年当時の万江村の領主、万江氏が建立した神社です。万江村の開拓にあたり、人吉の青井阿蘇神社から分祀されたものといいます。鳥居の前には、神社建立と同時期からあるといわれるイチョウの木があります。ご神木のイチョウは母乳にご利益があるとされますが、村指定の文化財です。

山田大王神社 熊本県山江村の国指定有形文化財

山田大王神社で特徴的なのは、その祭神です。「山田」というのはこのあたりの地名です。神社を建てたのは相良氏です。しかし、「大王」が意味するのは相良氏自身のことではありません。相良氏が滅ぼした、かつての「大王」平河氏を意味します。