赤鬼青鬼の門というのは、熊本県南阿蘇村にある宗教施設です。
バイクに乗る方の間では、ツーリングの目的地として、結構有名なスポットとなります。
阿蘇山を背に立つ門
赤鬼青鬼の門へは、本来南側の国道325号線から入っていました。
現在は北側の、南阿蘇広域農道 (グリーンロード南阿蘇) から行くのがベストです。
しかし北から行くと、門の裏側から入ることになります。
門の周辺を見渡すと、石祠や石碑があり、宗教施設の雰囲気が漂います。
こんな山の中に、いったい誰が何のためにつくったのか?
かなり気になります。
赤鬼青鬼の門に案内してある、清水滝というのがそのヒントです。
清水滝
日本敬神崇祖自修団というのは、法華経を基とする新宗教です。
教祖は熊本県山鹿市出身の、戸次貞雄 (べっきさだお ・ 1897~1965)氏です。
尊称を、司大恩志(つかさだいおんし)といいました。
清水滝は司さまが、1938年(昭和13年)から1944年(昭和19年)までの6年間、修業をした地です。
清水滝で悟りを開いた司さまは、日本敬神崇祖自修団の布教にいそしんでいます。
esorablog 清水滝
しかし晩年になり、かえりみなかった妻と3人の子供のことを思うようになります。
esorablog 清水滝
そこで、悟りを開いた清水滝に、妻と3人の子供を乗せた象の像を造ろうと考えます。
司さまの意志を継ぐ信徒たちとともに、清水滝までの道なき道を開き完成したのは、1963年(昭和38年)のことでした。
清水滝の山門
つまり、赤鬼青鬼の門は清水滝の入口に建てられた山門です。
赤鬼青鬼門の赤門を通過し、グリーンロード南阿蘇を横切りまっすぐ進むと清水滝です。
清水滝には象の像のほか、赤鬼青鬼の門と同じ作風のコンクリート象が並んでいるといいます。
ただし、清水滝までの道は険しく遠いと聞いています。
しかも熊本地震以降は、自己責任で立ち入ることになります。
まとめ
赤鬼青鬼の門は清水滝の入口の門です。
グリーンロード南阿蘇が、赤鬼青鬼の門と清水滝の間を分断しています。
赤鬼青鬼門が気軽に行けるようになった反面、清水滝への道は険しいままです。
いつしか、赤鬼青鬼の門は独立した不思議スポットとして語られるようになっています。
場所 熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川
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