瀬の本レストハウスは、熊本県南小国町にある商業施設です。
以前は三愛レストハウスといっていた、やまなみハイウェイの重鎮的なランドマークです。
三愛レストハウス
瀬の本レストハウスは、現在も三愛レストハウスとよぶ人がいます。
1966年 (昭和41年)以来、三愛レストハウスの名で親しまれてきたのでムリはありません。
瀬の本高原は、別名・三愛高原とよばれるほど定着していました。
そもそも三愛というのは、リコーグループの創業者である市村清氏 (1900~1968) が提訴した理念です。
「人を愛し 国を愛し 勤めを愛す」という3つの愛が語源です。
実は、三愛レストハウスはリコーの100% 連結子会社でした。
元をたどるとやまなみハイウェイ開通前に、当時の南小国村長が「将来にわたり乱開発が行われないように」と、市村氏を頼ったのがはじまりでした。
観光交通の要衝
瀬の本レストハウスは、やまなみハイウェイと国道442号線の交差点に位置します。
北へ行くと九重連山や長者原、南へ行くとミルクロードです。
東へ行くと久住高原、西へ行くと黒川温泉を経て小国へ向かいます。
つまり、阿蘇くじゅう国立公園の名所をまわる交点になります。
集客を続ける大施設
昭和時代に建てられた、団体旅行をターゲットにした商業施設は、全国的に次々と閉店しています。
やまなみハイウェイの北の入口でも、水分峠レストハウスが、2009年 (平成21年)に閉鎖されました。
そんななか、昭和時代から変わらず多くの人が集まっているのが、瀬の本レストハウスです。
敷地内には、ホテルやレストラン、キャンプ場、イベント会場など、多様な施設が集まります。
ただ、その内容は時代の流れに合わせて変化を続けてきたのが、集客を続ける理由でしょう。
特にバイクに乗る人にとっては聖地のような存在で、バイクミーティングなどのイベントなどが開かれています。
瀬の本高原リゾート
転機は2016年 (平成28年)の熊本地震でした。
大災害からの復興にあたり、地銀系のくまもと未来創生ファンドが、運営会社である三愛観光の70%の株式を取得します。
社名は瀬の本高原リゾートに改められ、三愛高原ホテルは瀬の本高原ホテルとなります。
三愛高原レストハウスは、瀬の本レストハウスと改称しています。
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