薩摩高城駅(さつまたきえき)は、鹿児島県薩摩川内市にある、肥薩おれんじ鉄道の駅です。
かつては鹿児島本線の無人駅でしたが、最近は周辺が開発され観光列車の停車駅となっています。
湯田口海岸
湯田口海岸は、薩摩高城駅の海沿いにある海岸で、薩摩高城駅を通らないと行くことができません。
湯田口海岸は、かつては海水浴場でした。
海水浴場がある当時は、シーズンになると摩高城駅はとても混雑していました。
白砂と青い海がとても美しい海岸ですが、浅瀬が少なく潮の流れが速いので、現在は遊泳禁止になっています。
ハートロック
湯田口海岸から見える岩のハート型のくぼみがある岩を、ハートロックとよんでいます。
意中の人のハートをロックします。
放ちの鐘
放ちの鐘は、藤川天神にまつられる、菅原道真公の伝説にちなむ鐘です。
藤原時平の陰謀で太宰府に左遷された道真公は、迫る刺客から逃れるためにさらに南下しています。
お告げのあった湯田口海岸の洞門で、鈴を鳴らすと潮が引き不要なものは沖へと消えました。
身軽になった道真公は、山を越え東郷の藤川で天神さんとなられたという伝説があります。
いつしか、放し事を引き潮時に念じれば叶う聖地となっています。
ご利益は、放し事・捨て事・絶ち事・縁切りなどです。
となりどうしに配してありますが、ハートロックとは一線を画す鐘です。
東シナ海に一番近い駅
薩摩高城駅は、1952 年(昭和27年)に開駅したときは、駅舎もあり有人駅でした。
1963年(昭和38年)に無人化され、1976年(昭和 51 年)には駅舎も撤去されています。
海水浴場が廃止された後は、砂浜や砂防林が荒れてしまいました。
2013年(平成25年)から、おれんじ鉄道の社員により駅周辺が整備されています。
その様子を撮影した写真を、2番ホームの待合所で見ることができます。
砂防林の中にある海岸への道も、社員によって造られています。
現在は「東シナ海に一番近い駅」というキャッチフレーズで、観光地となっています。
観光列車 おれんじ食堂
肥薩オレンジ鉄道の観光列車「おれんじ食堂」の停車駅です。
さらに、JR九州の観光列車「ななつ星in九州」も停車していました。
駅前にある薩摩高城館は、2020年(令和2年)にオープンした観光物産館です。
観光地としての雰囲気が充実しました。
場所 鹿児島県薩摩川内市湯田町
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