川内駅(せんだいえき)は、鹿児島県薩摩川内市にある、JR九州、JR貨物、肥薩おれんじ鉄道の駅です。
2004年(平成16年)の九州新幹線開業にともなって、新駅舎が使われています。
薩摩川内市
薩摩川内市は、かつて薩摩国の国府がおかれていた北薩の中心都市です。
2004年に周辺の1市4町3村が合併しています。
これにより、県内最大の面積を持つ、薩摩川内市が発足しています。
その中心都市が旧川内市であり、中心駅が川内駅です。
概略
2004 年(平成16年)に九州新幹線が開業してから、利用者が増加しています。
九州新幹線ならわずか、1 時間 30分で博多駅に行くことができます。
当駅~鹿児島中央駅への利用者は、開業前の予想を大きく上回ります。
新幹線が、薩摩川内市から鹿児島市への通勤に使われているためといわれます。
どうしても気になったのが、「ちんこだんご」の上り旗です
川内名物で、「しんこだんご」がなまって「ちんこだんご」になったようです。
乗入れ線
九州新幹線
最速型の「みずほ」こそ、停車しない列車があります。
しかし、各駅停車の「つばめ」と特急型の「さくら」は全列車が停車します。
2011 年(平成 23 年)に九州新幹線鹿児島ルート全通で利便性が高まり、駅の利用者も増加しています。
鹿児島本線
九州新幹線開業時に、八代駅~川内駅間が第 3 セクター肥薩おれんじ鉄道へ転換しています。
そのため、鹿児島本線は門司港起点で鹿児島中央終点ながらも、八代駅で中断しています。
川内駅は、当駅〜かごしま中央駅の起点となります。
肥薩おれんじ鉄道
かつてのJR九州鹿児島本線、八代駅~当駅間が第三セクターに転換した路線です。
八代駅起点で川内駅が終点です。
JR貨物
JR 貨物は、肥薩おれんじ鉄道の区間を使い、従来の鹿児島本線同様、直通運転をしています。
肥薩おれんじ鉄道は全線気動車を使っていますが、JR貨物は電気機関車が走ります。
宮之城線
宮之城線は、すでに1987年(昭和 62 年)に廃線となっています。
かつては川内駅を起点とし、終点の薩摩大口駅を宮之城線で結んでいました。
宮之城線に使用されていたホームは、新幹線の線路やホームとなっており、現存しません。
沿革
1914年(大正3年) | 川内町~串木野駅間開業にともない 川内線川内町駅として開業 |
1922年(大正11年) | 川内町~西方駅間を延伸開業 |
1924年(大正13年) | 川内町~樋脇駅間を宮之城線として開業 川内線を川内本線へ改称 |
1927年(昭和2年) | 川内本線を鹿児島本線へ改称 |
1940年(昭和15年) | 川内町駅を川内駅へ改称 |
1987年(昭和62年) | 宮之城線廃止 国鉄分割民営化、JR九州、JR貨物が事業継承 |
2004年(平成16年) | 九州新幹線開業にともない新駅舎開業 鹿児島本線の八代~川内駅間を肥薩おれんじ鉄道が継承 |
関連記事
【関連記事】宮之城線 北薩の中心都市と奥薩摩を結んだ鉄道路線
【関連記事】国鉄樋脇駅と道の駅樋脇 明暗分ける鉄道と自動車道
【関連記事】薩摩永野駅 保存された両渡り線分岐と永野鉄道記念館
【関連記事】国鉄妻線 神話の聖地・西都市妻を走っていたローカル線