川内港高速船ターミナルというのは、鹿児島県薩摩川内市にある旅客港です。
甑(こしき)商船が運航する「高速船甑島(こしきじま)」に乗ることができます。
高速船甑島
なんともオシャレなターミナルですが、デザインは鉄道車両や鉄道駅のデザインで有名な、あの水戸岡鋭治によるものです。
もちろん、船舶のデザインも同氏によります。
運行するのは甑商船。串木野新港~甑島各港のカーフェリーを運航する会社です。
しかしながら高速船甑島は、薩摩川内市が導入していて市の所有物です。
甑商船は、市から運航を委託されています。
総トン数 | 197t |
旅客定員 | 200名 |
甑島は薩摩川内市
川内港~甑島各港は、2014年(平成26年)に新設された航路です。
それ以前も高速船はあったのですが、カーフェリーと同じく串木野新港を発着していました。
2004年(平成16年)に、甑島4村(里村・上甑村・鹿島村・下甑村)は、薩摩川内市と合併しています。
しかし、本土側の薩摩川内市と甑島の航路はなく、新航路開設が待望されていました。
新高速船は市制施行10周年記念事業として実現したものです。
川内港
川内港は、川内川の河口に位置する港湾です。
河口右岸の京泊地区はその昔、京都・奈良方面への海上交通の基地でした。
奈良、平安時代には坊ノ津、博多津とともに九州三津のひとつに数えられたほどです。
東シナ海を隔てて中国大陸なので、唐浜地区は、唐貿易の重要港として繁栄しています。
島津氏統治時代には、京泊地区は商港、河口左岸の久見崎地区は軍港として利用されています。
近代においても重要港湾として整備がすすんでいます。
川内とれたて市場
川内港にあるのはフェリーターミナルだけではありません。
川内とれたて市場というのは、漁協直営の物産販売店です。
名前の通り、とれたての海産物が並びます。
特におススメするのが、甑島のクロマグロです。
同じ建物に、薩摩海食堂(さつまうみしょくどう)があり、店内で食べることができます。
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