光礁(ひかるぜ)

阿久根の七不思議 大昔から伝わる阿久根市のミステリー

鹿児島県阿久根市には、江戸時代から伝わる七不思議があります。

阿久根観光GUIDE 七不思議
阿久根 観光GUIDE  (PDF)

当初の姿は時代とともに変化していますが、現在も語り継がれる謎多き場所です。

岩船

折口川河口

岩船(いわふね)というのは、折口川河口にある大岩です。

岩船が埋もれている折口川河口

舵が折れた船が座礁し、そのまま岩となったものと伝えられています。

岩船が埋もれている折口川河口

残念なことに現在は砂に埋もれてしまい、見ることができなくなっています。

折口海岸

石船神社から折口海岸へ行くと、説明板が立てられています。

折口海岸

場所 鹿児島県阿久根市折口2442

岩船の説明板

光礁

光礁(ひかるぜ)と阿久根大島

光礁(ひかるぜ)は、不思議な光を放つ岩といわれています。

光礁(ひかるぜ)

その光は、まるで鉛を溶かしたような色をしているといいます。

光礁(ひかるぜ)

昔はその岩の下に黄金があるため、不思議な光を発すると思われていました。

阿久根七不思議 光礁(ひかるぜ)

ある商人が黄金をさがすため、海底を掘ってみましたが黄金はなかったといいます。

阿久根市 戸柱公園

「金を得るために金を捨てた」と笑いぐさになったという話となって伝わります。

光礁(ひかるぜ)と阿久根大島

場所 鹿児島県阿久根市波留6123-1

光礁(ひかるぜ)の説明板

黒神岩

黒神岩

黒神岩(くろかみいわ)は、現在の海岸線から、約6百メートル内陸にあります。

黒神岩

しかし、表面に貝がらのついた大きな岩がいくつも並んでいます。

阿久根七不思議 黒神岩

大昔、この辺りが海だったころの名残りといわれます。

黒神岩 案内標柱

一帯には水田が広がっていましたが、現在は住宅街となっています。

黒神岩の説明板

場所 鹿児島県阿久根市波留

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黒神岩

隔岡の塩田

隔岡(おかごし)の塩田があった潟地区

隔岡(おかごし)の塩田というのは、江戸時代の初めころからの塩田です。

隔岡(おかごし)の塩田があった潟地区

特に戦後は水田をつぶしてまで、製塩業が盛んにおこなわれました。

潟区コミュニティセンター

通常、塩田は海沿いにありますが、隔岡の塩田は海から離れています。

塩釜神社

しかも、海とは大きな丘に隔てられているにもかかわらず、塩がでてくる不思議な塩田でした。

塩釜神社

現在は区画整理事業により市街地となっていますが、潟地区の公民館には塩釜神社が残されます。

隔岡(おかごし)の塩田跡の塩釜神社

場所 鹿児島県阿久根市塩鶴町1丁目185

隔岡(おかごし)の塩田の説明板

大人の足形

大人(おおひと)の足形(天狗の足跡)

大人(おおひと)の足形というのは、この地方に住んでいた天狗の足形と伝わります。

大人(おおひと)の足形(天狗の足跡)

村人たちにけしかけられて、阿久根大島まで飛ぼうとしたときに踏み台にしたといわれます。

大人(おおひと)の足形(天狗の足跡) 案内標柱

そのため「天狗の足跡」ともよばれます。

阿久根市波留地区の八幡神社

波留地区の八幡神社境内にあります。

八幡神社境内の大人(おおひと)の足形(天狗の足跡)

ちなみに八幡神社から阿久根大島までの直線距離は、約4㎞です。

大人(おおひと)の足形(天狗の足跡)

場所 鹿児島県阿久根市波留3182

大人(おおひと)の足形(天狗の足跡)の説明板

佐潟穴

佐潟の洞窟(佐潟穴)

佐潟穴(さがたあな)というのは、佐潟鼻にある洞窟です。

佐潟の洞窟(佐潟穴) 入口

入り口は人1人がやっと入れる大きさですが、中は広くいくつもの別れ道があり、迷路状になっています。

佐潟の洞窟(佐潟穴) 入口

伝説では、甑島までつながっているともいわれます。

佐潟鼻の海食柱

ちなみに甑島までは、直線距離で26.5㎞あります。

佐潟の洞窟の説明板

場所 鹿児島県阿久根市西目

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佐潟鼻

尻無川

尻無浜公民館前の尻無川

尻無(しりなし)川は、河口が海岸から寄せる砂で塞がっていました。

尻無川

川の出口がないため、尻無とよばれるようになっています。

尻無川河口

もちろん、海から船で尻無川に入ることはできませんでした。

国道3号線橋梁下の尻無川

現在は、国道橋梁の設置や護岸工事により、当時の姿を留めていないといわれています。

尻無川河口

とはいえ、現在も地上では河口と海はつながっていません。

阿久根の七不思議 尻無川河口

場所 鹿児島県阿久根市大川

尻無川の説明板

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