曽木の滝公園は、鹿児島県伊佐市にある、自然にできた滝の周辺を整備した公園です。
曽木の滝
なんとついたキャッフレーズは、
- 「鹿児島のナイアガラ」
- 「九州のナイアガラ」
- 「日本のナイアガラ」
では収まらなかったのでしょうね。
「東洋のナイアガラ」というところに、そのスケールの壮大さが伝わります。
かといって、本家のナイアガラの滝を想像して訪れないほうがいいと思います。
滝の幅が210m、高さが12mと聞くと、「まあ、そんなものか」と納得できます。
しかし、自然が永年かかって創った景観と考えると、壮大なスケールであることに違いはありません。
滝の部分の奇岩は「千畳岩」とよばれています。
観光地として整備されていますので、安全に近くから見ることができます。
季節ごとの変化
曽木の滝は、訪れる時期で違った一面をみることができます。
冬
今回私が訪れたのは冬場で、流量が少ない時期でした。
冬は、観光客が少なめになります。
寒いのさえガマンすれば、スポットをゆっくり堪能できる、オススメの季節です。
春
曽木の滝周辺は、サクラが植林してあります。
サクラの開花に合わせてイベントが開催されます。
2020年も、新型コロナウイルスさえなければ、多くの人が集まったことでしょう。
例年のサクラの見頃は、3月中旬から4月上旬です。
ゴールデンウィーク前後にはツツジが見頃となります。
夏
滝の迫力と轟音を楽しむなら、夏に訪れるのがおススメです。
梅雨の時期になると、川内川の流量が増えます。
ながめるだけでも涼しくなります。
計測データはありませんでしたが、マイナスイオンも増量していると思います。
秋
秋に訪れると、紅葉が楽しめます。
滝の迫力と、モミジやイチョウが色づいた景観は、映えスポット以外の何ものでもありません。
撮影技術のウデがなくても、映え写真となるのでおススメです。
例年の紅葉の見頃は、11月中旬から12月上旬です。
おみやげ
伊佐市随一の観光スポットということは、当然おみやげ屋さんが集結してます。
伊佐市だけでなく、鹿児島県中の特産品があります。
私は、滝を全くみないで、お土産だけを買いにいったことが何回かあります。
グルメ
曽木の滝は昔からの観光地です。
お食事スポットも、老舗から新鋭店までそろいます。
私は、コイ料理を食べたいためだけに、曽木の滝公園にリピートしています。
コイコクは量が多いので、食べるなら2人以上で行くようにしています。
清水神社
公園内にある神社です。
ブロガーご用足し、文筆の神様です。
実は、今回初めて気付きました。
縁結び、安産にご利益があるということです。
滝見学のついでに訪れる方も多いようです。
読みかたは、「しみずじんじゃ」みたいです。
水神社
水神社は、水難防止と船の安全運航を祈願してつくられた神社です。
鶴田ダムの完成で、水没することになり公園内へ遷座されているようです。
碑文をそのまま写してありますが、4文字が不詳文字です。
万一不詳でなかったとしても、私には碑文に書いてある意味が、全くわかりませんでした。
近代史
旭化成やチッソ(現:JNC)の生みの親、野口遵(したがう)が目をつけたのが、滝の高低差でした。
これを利用して、水力発電所をつくりました。
この発電所は、のちに曽木第一発電所とよばれています。
その後、大洪水により、曽木第二発電所に役目を譲っています。
公園内には取水口の水路遺構が残っています。
有名なダム湖に沈む遺構は、発電量を増やすためにつくられた曽木第二発電所です。
曽木第二発電所も鶴田ダムの完成で、操業をやめています。
現在は、新曽木の滝発電所が、取水口を引き継いでいます。
公園内で、取水施設を見学できるようになっています。
関連記事
【関連記事】曽木発電所遺構 ダム湖に沈んだり現れたりする廃発電所