石のかざぐるまは、熊本県山鹿市にある珍スポットです。
単なる石造オブジェではなく、実際に風でまわります。
スペック
石のかざぐるまは、旧鹿本町がうちわの産地であることにちなんで設置したものです。
1994年 (平成6年)に設置されたもので、制作は高知市の彫刻家・門脇おさめさんです。
材質はスペイン産の赤みかげ石となります。
3基の風ぐるまは、親子を表しています。
中央 (親基)
高さ | 5.5m |
重さ | 16t |
羽根の直径 | 2.2m |
羽の重さ | 1.5t |
左右(子基)
高さ | 3.3m |
重さ | 6t |
羽の直径 | 1.8m |
羽の重さ | 1.0t |
なぜ回る?
羽の重さは 1.5t ですが、石のかざぐるまの動力は自然の風のみです。
正面からの風なら 3m/秒で回るように設計されています。
風速3m/秒というのは、すすきの穂が揺れる程度といわれています。
3基のかざぐるまは、それぞれ別の方向を向いています。
中央の親基と向かって左側の子基の2基は、同時に回ることが多いといいます。
右側の子基が回るのは天候が崩れる前兆なのだとか。
3基が同時に回ることは、年に数回しかないといわれます。
3基が同時に回るのを見ると、良いことが起きるといわれています。
全国の石のかざぐるま
山鹿市の石のかざぐるまは、九州唯一の石のかざぐるまです。
ただ、石のかざぐるまは、全国に3ヶ所あります。
岡山県高梁市(旧有漢町) | うかん堂山公園 |
高知県四万十町(旧大正町) | 轟公園 |
熊本県山鹿市(旧鹿本町) | 一本松公園 |
羽の大きさでは、山鹿市の石のかざぐるまが日本一です。
一本松公園
石のかざぐるまがあるのは、鹿本平野を見下ろす一本松公園です。
石のかざぐるまの前方にある、茶臼塚古墳は4世紀中ごろのもので、城北地方最古の古墳といわれています。
1375年には、足利幕府の今川了俊が、九州平定のため菊池氏攻略のため陣を置いたといわれています。
初代の一本松は、今川了俊の手植えとされ、公園の名称となっています。
広い園内には、キャンプ場やスポーツ施設、遊具などがそろっています。
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