高松中学校は、かつて宮崎県日之影町にあった公立中学校です。

日本一のアーチ橋「天翔大橋(てんしょうおおはし)」のかかる谷にあった学校です。
2村学校組合で創立

高松中学校の創立は、1947年(昭和22年)です。

当時、五ヶ瀬川をはさんで北側が七折村、南側が岩井川村でした。

学制改革で、岩井川村の五ヶ瀬川沿いに中学校は、両村の公立学校組合で創立しました。

渓谷の学校

高松中学校の通学路は、渓谷の斜面沿いです。

2004年(平成16年)に相次いで台風が襲来し、通学路が崩壊していましました。

通学路の安全が確保できなくなったため、急遽同町立日之影中学校との統合が決まっています。

とはいえ、2000年(平成12年)から統廃合問題は、地域住民と保護者の間で話し合いが持たれていました。

校内
高松中学校跡には、現役時の姿が残ります。

校舎

まずは校舎の玄関、日之影町の町章と高松中学校の校章です。

木造校舎は、閉校後15年を経ています。

校舎内は空っぽでした。

木造校舎は、基本平屋建てですが、一部は二階建てです。

校舎の裏側です。

校門

校門は、コンクリート製の立派なものです。

校門の表札です。

階段と壁は、見事な石組です。
運動場

運動場は、現役時には土のグラウンドでした。

現在は一面に芝生が張られています。

創立50周年記念碑

1998年(平成10年)に建てられた、創立50周年記念碑です。

碑文には、50年間の沿革が彫られています。

閉校記念碑

高松中学校の閉校記念碑です。

高松小学校は、中学校に先立ち1972年(昭和47年)に、日之影小へ統合しています。

体育館

五ヶ瀬川沿いにある体育館です。

カッコいい、ひし形の交渉が、体育館にも掲げられています。

ホコリの積もり具合を見ると、最近は使われていないことがわかります。

味のある体育館なのですが、スポーツができる年代の方が近くにいなくなったのでしょう。

沿革
1947年(昭和22年) | 七折村・岩井川村学校組台高松中学校として創立 高巣野小学校に併設 |
1948年(昭和23年) | 現在地へ新築移転 |
1951年(昭和26年) | 日の影町立高松中学校へ改称 |
1956年(昭和31年) | 日之影町立高松中学校へ改称 |
1968年(昭和43年) | 体育館落成 |
2005年(平成17年) | 日之影町立日之影中学校へ統合 閉校 |
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