手貫(たぬき)神社は、鹿児島垂水市にある神社です。
地元では、上之宮(かんのみや)神社ともよばれ、勝負必勝の神さまです。
文禄大くす
鳥居の横の巨大なオオクスは、境内に入る前に目にすることになります。
樹齢400年ということは、安土桃山時代の元号「文禄」からあるものです。
そのため「文禄大くす」と名付けられたのでしょう。
垂水市文化協会から、垂水一番巨木珍木部門で認定されています。
由緒
山城国(現在の京都府南部)の、雄徳山八幡宮(石清水八幡宮)を勧請したと伝わります。
代々の武将から信仰を集めた神さまです。
洪水などで郷内を遷座し、奈良時代(西暦700年代)に現在地に落着いています。
平安時代の社領地争い
手貫神社は、平安時代に神木神社(のちの神貫神社)と社領地争いをしています。
その際、手賀神社は開聞神社に援軍をたのみ、鹿児島神社(下之宮)が加勢をしています。
その結果手買神社が勝利し、神木神社の社領は新城のみとなりました。
ご祭神
- 応仁天皇
- 神功皇后
- 神徳天皇
- 玉依姫
ご神体は、木造四座の御神像となります。
1910年(明治43年)に、郷内2社を合祀しています。
- 住吉神社 上筒男命・中筒男命・下筒男命
- 稲荷神社 宇賀魂命・猿田彦神・大宮売神
1912年(明治45年)に、1社を合祀しています。
- 切通山神 大山祇神
ご利益
- 子授け
- 子育て
- 安産
- 厄除け開運
- 商売繁盛
- 事業繁栄
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