立磐神社(たていわじんじゃ)は、宮崎県日向市美々津町にある神社です。
社地は神武天皇が東征へお船出の際、戦勝と航海の安全を祈願した場所といわれています。
西暦85年に創祀されたと伝えられる古社です。
ご祭神
住吉三神および神武天皇をまつります。
住吉三神
- 底筒男命(そこつつおのみのみこと)
- 中筒男命(なかつつおのみのみこと)
- 上筒男命(うわつつおのみのみこと)
海上守護神、つまり海上交通、航海安全の神さまです。
美々津港の守護神です。
神武天皇
東征船出の地ということで、神武天皇ももちろんご祭神となります。
神武天皇御腰掛の岩
神武天皇が座られた岩と伝えられています。
岩そのものをご神体としてまつってあります。
ご神木
立磐神社のご神木は、樹齢 300年とも400年ともいわれています。
ご神木の洞(うろ)は、以前は子供が入って遊べるほど大きかったそうです。
成長とともに、小さくなったといいます。
古社
境内には古くからこの地に根差した古社の片りんがいくつもみられます。
由緒を記した石碑ですが、苔で読みにくくなっています。
聖蹟美々津の碑は、1934年(昭和9年)建立です。
ほかにも歴史のありそうな石碑群があります。
裏側に説明が書いてあるのですが、難しくて何のことやらよくわかりませんでした。
お百度参りをされる方が使う百度石です。
猿田彦尊(さるたひこのみこと)を祈願する石碑には、天明六年(1786年)と見えます。
狛犬さまも歴史を感じますが、見た目は愛嬌があって連れて帰りたくなります。
ご神木のクスノキの枝ぶりがまた、古社を感じさせます。
境内には、おそらく大昔の火山活動でできたと思われる岩があります。
摂社前の石碑といい、この岩の苔むし感がたまりません。
拝殿です。
そして本殿も、歴史ある古社であることが感じられます。
立磐
立磐は、社殿の裏にある柱状節理の岩です。
高さ8m、周囲15mもの巨石です。
柱状節理というのは、火山活動によって溶岩が冷えて固まる際に、規則的な裂け目が柱状になったものです。
神武天皇が船出の折には、立磐に塩土翁(シオツチノオジ)がまっつてあったといわれます。
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