内之浦海岸は、鹿児島県肝付町にある海岸です。

宇宙の玄関・旧内之浦町の中心地に位置する白砂と松林が美しい海岸です。
内之浦海岸

内之浦海岸は内之浦湾の最奥、旧内之浦町の中心部に広がる砂浜です。

防風林のクロマツと、白い砂が美しい海岸です。

泳ぎたくなりますが、波打ち際は急に深くなるため遊泳禁止となっています。

キス釣りポイントなので、釣り人が訪れます。

内之浦海岸は、コスモピア内之浦の南側から入ります。

コスモピア内之浦

コスモピア内之浦は、旧内之浦町の国民宿舎です。

前身は、1976年 (昭和51年)にオープンした、国民宿舎銀河荘です。

1998年(平成10年) の改築リニューアルで、コスモピア内之浦の名称となりました。

当初は旧内之浦町の直営施設でしたが、リニューアル後は指定管理制となります。

休暇村協会、ケービー食品、肝付町商工会、鹿児島ディベロップメントと運営事業者は転々と変わっています。

2020年 (令和2年) から休館中です。

国民宿舎は、国民誰もが安く快適に利用できるように、1956年(昭和31年)に始まった制度です。

ピーク時には全国に258ヶ所の施設がありました。

最近は、利用者の減少や施設の老朽化で廃止され、その数を減らしています。

内之浦台場跡

1862年の薩英戦争で、薩摩藩は英国艦隊の威力を目の当たりにします。

富国強兵の必要性を感じた島津斉彬公は、外国船から領内を守るために沿岸随所に砲台を配置しています。

1884年、内之浦にも大砲の発射基地を造りました。

12ポンドカノン砲 | 1門 |
20ドイム白砲 | 1門 |
700モメント野戦砲 | 1門 |
500 モメント野戦砲 | 1門 |

一つの大砲には、14~20人の兵員が必要でした。

領内各地から兵隊とその家族が移住し、日々訓練をしていました。

宇宙の玄関

1963年 (昭和38年)、旧内之浦町に、鹿児島宇宙空間観測所(現在の内之浦宇宙空間観測所)が開所しています。

日本初の人工衛星「おおすみ」を打ち上げるなど、次々と宇宙ロケットを発射しています。

ちなみに、国道448号線の内之浦中心部から内之浦宇宙空間観測所まで区間は、惑星ロードとよばれています。

もちろん現在も、ロケットは打ち上げられています。

町としても宇宙の玄関口としてPRし、ロケット発射時には多くの見学者が訪れます。


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