宇納間(うなま) 地蔵尊というのは、宮崎県三郷町にある霊仏です。

美郷町のマスコットキャラクター・みさとちゃんも休日に訪れる観光スポットです。
365 段の石段

この地蔵菩薩は、名僧・行基菩薩の手によるもので、もともとは市来地区のお寺のご本尊だったといいます。

のちに、鉄城山の山頂に建てられた地蔵尊堂に移されています。

地蔵尊堂へは、駐車場から365段の石段を登る必要があります。

石段の仁王門では仁王像が出迎えます。

麓にあるお寺は全長寺、こちらも見応えがあります。

火伏地蔵

宇納間地蔵尊のご利益で最も有名なのが、鎮防火燭です。

1657年の江戸市中の大火のさい、延岡藩邸が類焼の危機に瀕したとき、藩主の祈願により鎮火したと語り継がれます。

以来、火伏地蔵とよばれていて、お札は台所に貼られます。

階段の途中で、何度も登頂をあきらめようかと思いましたが、みなさん軽快に登っていらっしゃいます。

御開帳は60年に一度

地蔵尊堂があるのは、もともとは鶴の城といって、中世にはお城のあった場所です。

現在あるのは、地蔵尊堂と手水舎。

鐘楼、そして地蔵尊のレプリカ。

なんと、宇納間地蔵尊のご開帳は60年に一度。 前回は2014年 (平成26年) というので、次回は2074 年です。

おそらく、この世の半数以上の方は存命ではないでしょう。

展望所からは、小原・市来方面をながめることができます。

夫婦岩

夫婦岩というのは各地にあるのですが、そのほとんどは2つの岩が折り重なる岩を指しています。

ところが、宇納間地蔵尊の夫婦岩は、両者に距離があります。

どちらが男岩で、どちらが女岩であるかは一目瞭然。つまりそういうことです。



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